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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第8章 嫉妬と浴衣とナース服


神楽「あづぅぅ…」

私がかぶき町へ来てはや数日
この日は今年一番の猛暑日となり、万事屋の居間には茹だるような暑さにやられた3人の男女が寝転がっていた。

『死ぬー…』

新八「あ…床冷たい…」

神楽「おい新八ィ。お前だけ涼しいとこずるいヨ。私も今そっちに…めんどくさいからやっぱいいアル」

いつも以上にダメ人間が集った万事屋。
しかし、今日は何故か真のダメ人間がここにはいなかった。

『あれ…そういえば新八君…銀さんは?』

新八「あー…なんか仕事だって言ってご飯食べてすぐに出てきましたよ」

神楽「このクソ暑い日によくやるアル。久しぶりに仕事入ってるから張り切ってるアルな」

『どうかなー…まあ、もしこれで仕事失敗してお金入りませんでしたーとか言ったら笑えないね』

新・神「ほんとにね(ネ)」

そして黙る一同
もう喋るのもめんどくさい

サーッ

扇風機が風を切って回る音だけが響く。

新八「こうも暑いとかき氷とか…食べたいっすね」

『「いいねぇ…」』

その時

スパーン!

勢い良く居間の扉が開き、銀さんがズンズンと中へ入ってきた。

銀時「オラおめぇら起きろ!たく、真っ昼間からダラダラしやがって…日曜日のお父さんですか?コノヤロー」

体感温度が3度上がる

『銀さんだって私と同年代の癖に毎日が日曜日じゃない』

銀時「てめぇ…これを見てもそんな口が利けるか?」

そういって懐に手をつっこみ、ガサガサと何かを探し出す銀さん。

一同「(金か?)」

その場にいた全員の思考が一致した時、銀さんが一枚の紙を広げて見せた。

銀時「はいこれ!今日の夏祭りのチラシ!てめェら、すぐに準備しろ!」

一同「夏祭り…?」

そのまま自分の部屋へ行こうとする銀さんの腕を新八君が掴んだ。

新八「報酬のお金は…?」

銀時「…」

神楽「オイ」

銀時「…ちっとミスっちまって」

『おんどりゃぁぁぁ!』

ポリポリと頭を掻く銀さんに卍固めをかける

『よくもまあ抜け抜けと!夏祭り?金が無かったら行けないだろうがぁぁ!』

銀時「待て待て待て!このチラシ持ってったらかき氷タダだから!許して!」

一同「…」

"タダ"

それは貧乏人がこの世で最も愛してやまない言葉。

その言葉につられた私達は…


一同「行く」


即決だった。
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