第5章 たまには後ろを振り返ろう
〜銀時side〜
銀時「待て」
逃げようとする居候女の腕を掴む。
『な、なに?』
銀時「お前、名前はなんて言った?」
『…小鳥遊さくらです』
ショートカットに童顔。
見れば見るほど結野アナにそっくりだ。
違うのは髪の色と身長くらいか。
目測でおよそ170cm弱の高い身長に無駄の無い四肢。
それらを包むのはぴっちりとしたスーツ。
見た目は仕事のできる公務員といったところだ。
銀時「ずっと気になってることがある」
『....』
俺の様子に怯んだのか、はたまた何か後ろめたいことでも有るのか、
さくらは俺から視線を逸らす。
その様子にさらに疑問が深まる。
だから
言った。
銀時「何を隠してんだ?」