• テキストサイズ

タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第3章 背中を見せたらいけない相手


スナックお登勢の前へパトカーを停め、その脇に取り付けられた階段を登る。

『絶対言わないでよ!』

沖田「分かってらァ」

『いーや分かってない!』

これから人の家に上がり込むというのに、上がる前から騒ぎ立てる私と総悟。

と言うか人の家だろうが何だろうが関係ない。
こいつに弱みを握らせたらダメだ!

沖田「心配しなくたって俺ァ誰にも言わねーよ」

『そんなの信じられるか!』

沖田「これならどうでィ?」

総悟は狭い階段の踊り場へ私を追い込み、ギャーギャー喚く私の顎を軽く掴んだ。

『え…』

沖田「土方さんに取られるのは癪なんでねィ」

『!?』

整った総悟の顔が徐々に近づき、周りの音が一瞬で遠ざかる。

え、ナニコレナニコレ
取られるって何?癪って何?
何でこんな近いの?
や…や…

『やめんかァァァ!』

沖田「ゴファッ!」

力の限り突き飛ばした。

『やめんかコラ!なっ…やめんか!』

流石にさっきの言葉の意味は分かった。
顔が熱くなるのが自分でも分かる。

沖田「意外といい反応するじゃねーか」

『うるさい!』

火照った顔を隠すようにズカズカと階段を登る。

ピンポーン!ピンポンピンポーン!

壊す勢いでインターホンを鳴らすと、アホ丸出しな間延びした声が家の奥で返事をした。

沖田「そういやさくら」

追いついた総悟が私の顔を覗き込む。

沖田「誰かに似てるって言われたこと無いですかィ?」

急に何?

『は?そんなざっくり言われても…研ナ○コとか?』

沖田「いや似てねェよ…あんた誰かに似てんのさァ…誰だったかな」

総悟が腕を組んだその時、勢い良く開いた扉から大泉◯そっくりな頭をした男、坂田銀時が飛び出し、

銀時「だぁから新聞はいらねぇって言って…」

台詞半ばで家にUターン。
すごい勢いで戸を閉めた。

『はぁぁぁ!?何で戻んの!』

あんたが喉から手が出るほど待ち望んだ客だよ客!
金づるだぞぉぉ!
閉め出すなやぁぁぁ!

沖田「あ、思い出した」

今にも玄関を突き破ろうとする私の腕を総悟が掴む

沖田「まあ落ち着きなせェ。旦那があーなるのも無理ねぇや」

『何で?』

沖田「さくらがソックリだからでさァ」

『だから誰に?』

総悟はキョトンとする私を一瞥して笑った

沖田「結野クリステル」
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp