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プリンセスロード

第3章 城からの使者


戸惑っている私を余所に牧場主さんと彼の話は進み、私は突然城へと行くことになった。私は彼の口から、父が現国王であること、私の母はその愛人だったのだと知った。

身分違いの恋をしていたお母さんは、それを後悔していたから私になにも教えてくれなかったの……?



そして今、私は艶のある黒い毛を光らせている黒馬に跨がっている。
「姫、大丈夫ですか?
疲れたら休みますのでおっしゃって下さいね」

後ろから先ほどの彼の声がした。
耳に心地よい低い声。私を支えるように黒馬に跨がっているため身体は密着していて、耳元に息がかかる。

「は、はい」
とりあえず返事するものの、あまりの近さに恥ずかしくて緊張してしまう。男性とこんなにも近づくのなんて、初めてのこと。

もうだめ、こんな状況、どうしたらいいのかわからない。
彼が前にいなくてよかった。
私の顔、真っ赤になってるに違いない。

彼の名前はリオンで、私の執事だそうだ。

リオンは不安でたまらない私に「何も心配しなくて大丈夫です。ユイカ様の身の回りのお世話は、すべて私がさせていただきますので」と微笑んだ。
染み一つない白い肌に、意志の強そうな黒い瞳。

私は彼を信じるしか道はない。
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