第7章 もう少しの我慢
そうして放課後になり。太輔は先生に呼ばれて職員室に行った。待ってる間教室にいた。
「瑠奈ちゃん。」
宏光くんに呼ばれた。
「何?」
「太輔と付き合ってるの?」
「うん。」
「おめでとう。」
「・・・。」
「どうしたの、うれしくないの?」
今だけ名前で呼んでいいよね。
「宏光・・。」
「どうしたの?名前で呼んで。太輔、泣いちゃうよ。」
「宏光!大好き。好き大好き。」
私は宏光くんの首に手をまわした。
「瑠奈ちゃん、どうしたの。本当に大丈夫?」
「ヒロー。やっぱり教室に来ちゃった。」
「・・・。」
私はすぐに宏光くんから離れた。
「瑠奈ちゃんだっけ?もうヒロに近づかないでくれる?」
「・・・だ・・・やだ。」
「なにそれ?あんたには藤ヶ谷がいるでしょ!」
「どうしたのー?」
太輔がちょうど戻ってきた。
私は教室を飛び出していた。
屋上に行った。
あー。飛び降りたら気持ちいいかもー。私が飛び降りようとしたとき。