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聴こえる……………

第12章 ~そして~


梨緒「お父さん……………」


梨緒ちゃんが見る方向に、あの時会った、梨緒ちゃんの父親らしき人がいた。


俺は行っておいでって気持ちを込めて、背中をポンっと軽く押した。


梨緒ちゃんは、頷いて走っていった。


俺はその背中を見つめることしかできなくて。


情けないなぁ。


って思ってたら、すぐ、戻ってきて。


梨緒「翔くん。来てだって。」


って、俺の手を引っ張って連れてった。
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