• テキストサイズ

彼女の思い…………

第4章 ~憎しみのはじまり~


こうなったら、とことんまで利用したるわ。


総夏「なに?」


藍実「うちに…………愛ってやつを教えてや。」


総夏「………お前に愛は必要か?」


藍実「うちだって、好きでこんなんになったんちゃうっ!!
せやけど、もうなにもわからなくなったんや。
なんで、人間が愛せへんのか。」


総夏「悪いが、それは俺にも無理な相談だ。
俺も愛なんていう言葉は知らないんでね。
憎しみなら、いくらでも知ってたんだが。」


そんなことをいう総夏の目は、とても怖かった。
うちでも、驚くくらい冷たい瞳だった。


そう言い残して、総夏は立ち去っていった。



-----回想終了-----
/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp