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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第2章 消えた彼女






日向
「ではカントク
そろそろ…いいかな?」


相田
「まかせて!」



クマさんのエプロンを着けて仁王立ちしいい顔をする誠凛の監督
対して不安な表情で座る誠凛バスケ部一同

それを他所に監督は鍋を煮込みながらトントンと音を立てて何かを切り始めた



降旗
「…試食会?ですか」


日向
「ただの名目だ
「マズイから練習しろ」
なんていきなり言えねーだろ

食べてからアドバイスして上手くなってもらう!」


福田
「ちなみに先輩達料理できるんですか?」


伊月
「そこそこ」


小金井
「だいたいなんでもー」


日向
「できん!」


伊月
「1番はたぶん水戸部かな
黒子は?」


黒子
「ゆで玉子なら負けません」



先ほどの料理ができるかできないかは、上から伊月、小金井、日向と言う順番なのだが、料理ができる男子の方が今どきはモテるだろう

そんなことを話していると監督が持ってきたのはカレー
それは野菜まるごと入っていたりと、見た目がよくはなかった



相田
「まあ見た目ともかく味は大丈夫よ!
ただのカレーだし!」


日向
「じゃあ…」


全員
「「「いただきまーす…」」」



口に入れた瞬間に目を見開く日向、その瞬間誠凛一同は全員こう思った

マズーーーい!!



土田
「(おカユのように柔らかい米!!)」


小金井
「(サラダのようにシャキシャキと火の通ってない野菜達!
てゆうか生肉!)」


伊月
「(そしてルーには謎の苦味と酸味!!)」


日向
「(味の大虐殺や!!)」


相田
「おかわりじゃんじゃん言ってね♡」


全員
「「「(しかも寸胴ォー!! )」」」



誠凛の監督がカレーを作るのに使った鍋はかなり大きめの寸胴で一同がびっくりしたり、飲みこめねぇ…!!と言ってるのを見て少し悲しげな顔をした
彼女の手には、たくさんの絆創膏が貼ってあったのだ

それに気づいた日向はどんどんカレーを口に入れて行き完食した












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