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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第16章 決勝リーグ進出だよ






それはとある日の秀徳での居残り練習でのこと

体育館には高尾と緑間の2人だけで、彼らはシュートの練習をしていたところなのだが、緑間はそっぽを向きながら高尾に話しかけた


緑間
「火神が完全に覚醒した今…俺のシュートに奴のジャンプは最悪の相性だ
今のままではおそらく何本撃ってもことごとくブロックされるはずなのだよ」


高尾
「オイオイ何だよ急に。キモチワリーぞ弱気な真ちゃん」


緑間
「早トチリするなバカめ
だったら答えは1つに決まっている」



彼は変わらずにそっぽを向いたまま話していたが、その背中からは決意と強さなどが感じられた



▽▽▽▽▽▽



緑間ははまた3Pを撃とうと先程と同じように構えに入り、跳んだ

だがそれに反応した火神はジャンプし、同様にブロックをしあ



火神
「言ったはずだぜ。ムダだ!!」


「うおおマジかよ。あの緑間を…連続ブロック!!」


相田
「……!?(どういううこと?)」


火神
「(新技身に付けるなり何か変化があると思ってたのに…前とまるで同じスタイル…!?)」


緑間
「言っておくが新技などないのだよ。俺が今日までやってきたのは、ひたすら体力アップと基礎トレーニングだ
確かに俺とお前は相性が悪いかもしれん。だがなめるなよ

その程度で付け刃の武器を身に付けるほど…俺のシュートは安くない…!」


相田
「(…まさか…!?)」



誠凛は緑間の言葉になにかが引っ掛かったのか、少々首を傾げている者もいた

だがその中でも勘の鋭い相田はまっさきに答えが分かり、驚いたような、焦ったような顔をしていた



緑間
「気づいているだろうが、俺のシュートは無限に撃ち続けられるわけではない
だがそれはお前のジャンプも同じことだ
だったらやることは一つなのだよ

お前が跳べなくなるまで撃てばいいだけの話だ。例えそれが、万でも億でもな…!!」


火神
「…おもしれー!!
(つまり…根比べってことかよ!!)」


黒子
「…妙です」


木吉
「どうした黒子?」


黒子
「うまく言えませんが…緑間くんらしくないです」



黒子はいつもと同じような表情をしながら言ったのだが、少々驚いているような顔をしていた

恐らく捉え方は人によって違うだろうが…彼は緑間に何か疑問を持ったのだろう











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