第2章 ルフィ率いる麦わら一味。出航。
『それから、どこからか聞きつけた海賊達もここに来るようになった。
……海賊達にこの力を使われてはいけない。
そう思った先祖様達は一度鬼族みんなで身を隠してた。
そして月日がたって、世界には、もう鬼族達は滅亡したと言われていたの。』
『でも、ここにいる、みんなが、その鬼族だ。』
お父さんがうつむいて呟く。
『だから、外では肌や顔をさらしてはいけない。』
『で、でも、私、そんな力使えないよ?』
『それは今、私がもっているから。
世界を壊せるほどの力をね。
この力は代々、鬼姫、そして皇鬼、どちらが受け継ぐもの。
そう、あなたにとってのおじいさんが海軍を倒したの皇鬼。
だから私に遺伝子が受け継がれ、私が鬼姫となった。』
『お父さんは?』
『この島でいちばん強いやつが婿か嫁になるんだ。
だからお父さんはそれほどの力はない。』
『でもね、お母さんの鬼姫の血とさらにこの島いちばんのお父さんの血を継ぐあなたには、もっとすごい力がつくはず。
まだ、あなたに力は授けてないけれど、いずれは………』
そのいずれ、は、子供ながらも予想がついていた。
そう、
お母さん達が死ぬときだ。