第2章 ルフィ率いる麦わら一味。出航。
「行かないんですか、プリンセス。」
気が付けば目の前にサンジがいた。
「私、みんなの役に立てるかな…」
この船に乗るからにはそれ相応の力を発揮しなければいけない。
「役に立つなんてそんなもの、ここには必要ないと思うけどな。」
「へ?」
「あのくそバカ船長は、どんなに弱くても一緒にいたいと思うやつしかこの船には乗せねぇ。」
ため口で話すサンジの言葉はいかにも真剣なんだということが伝わる。
「それが、仲間ってもんだ。」
伝わる。
でも…
「私に秘密があっても?」
「秘密?」
そこではっと思い返す。
「ううん!なんでもない!」
「まぁ秘密をもつ女性も素敵ですよ♡」
いつもの調子に戻ったサンジ。
「もうっ、調子いいんだから///」
いつか、いつか話さなくては。