第8章 闇の中まで届くように
もとから白い肌がさらに白くなり、
額から2本の尖った角がはえ、
服装も変わる。
魔法のようだった。
空に浮かび、
妖艶に光る瞳は紫から金へ、
美しく、どが、その美しさは恐ろしい。
「………」
「おい、シズナなんだよその姿」
俺は近づき、肩に手を置こうとした。
だが、
「…」
ヒュンッ
刀で俺を切ろうとしてきた。、
「くっ……自我がないのか!?」
あぁ、とうとうこんなときがきてしまったか。
制御もできぬうちに目覚めてしまっては、
鬼姫自身の命も危ないだろう。
「まだ、俺は海軍だろ…」
青雉side~end~