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肉食系女子のススメ《恥ずかしがりやの彼女~番外編》

第1章 change!?【主人公の親友side】


困った私はその場から去ろうと決意したーーー



菜奈「じ、じゃあ、行くねーーー」



次の瞬間、私は腕を捕まれ、壁に追いやられていた。
そして、目の前には超がつくイケメン悠さんの真剣な顔。


そう、これは正に、少女漫画のトキメキシーンの定番

"壁ドン"

来ましたよ!女子のハートわしづかみですよ!



悠「…何で逃げんの?」



さらに近づく悠の顔。



たまんないね!こりゃモテるわけだわ!
…でも、これ以上は、花音の聖域だからねぇ



楽しんでいる場合ではないと気づいた私は、観念して事情を話すことにした。



菜奈「いや、本当にストップ!っていうか私、花音じゃないんです。」



私の言葉に悠は怪訝そうな表情をした。



悠「…は?どう見ても花音だろ?」



菜奈「…いや、そうなんですが、そうじゃないというか…。中身がね違うんですよ。」



悠「…ごめん。意味わかんないんだけど?ふざけてる?」



菜奈「実は訳あって、花音と中身が入れ替わっちゃって…私、菜奈なんです。本当は。」



悠は信じられないという顔のまま固まっている。



そりゃそうだよね。私たちも意味わかんないもん。



悠「え… 菜奈?…マジで花音じゃない…わけ?」



私が頷くと、悠さんは体を離し、片手で自分の顔を押さえた。



悠「は…?何だそれ…信じらんねー……じゃ、花音は菜奈の姿でいるってこと?」



菜奈「あ、そうですよ。あの、これには深い…わけではないですが、事情がありましてね…」



私は昨日飲んだ栄養ドリンクの話をした。
悠さんは終始驚いた様子だったが、真剣に聞いてくれていた。



悠「じゃ、もう一度飲めば戻るんだよな…?」



菜奈「え?、あーいや、たぶん?」



にこりと笑う私に悠さんは困った顔をする。



悠「たぶん、じゃ困るから。しかも、その顔で言われると許しちまう自分がムカつく…」



うわ、ベタ惚れだな。オイw
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