• テキストサイズ

肉食系女子のススメ《恥ずかしがりやの彼女~番外編》

第2章 どうしても欲しいもの《ライバルside》【R18】


ゆり「____えっ///!?」


予想だにしなかった突然のハグに頭が真っ白になり、固まってしまうゆり。
今まで一度も彼から抱き締めてくれることはなかったため、ゆりの心臓は爆発しそうなほど大きな音をたて脈を打つ。
耳元にかかる悠の吐息は、ゾクゾクと全身に甘い疼きが広がる。


悠「……バイト頑張ったご褒美な。……これも気持ちいいだろ?」


始めて感じる悠に包まれる感覚。
大きな手で頭を優しく撫でてくれる感触は、ドキドキと同時に胸が熱くさせて。
暫くの間、抱き締められていたゆりは、ほどなくして離れていった優しい悠の熱に寂しさを覚えた。


ゆり「悠さん……///やっぱり、好き。………大好きっ!」

悠「……くすっ、はいはい。明日も頑張れよ。」

ゆり「う~~……分かりましたよぉ……。また頑張ったらご褒美くれる?」


再び自ら愛しい彼へと抱きつくと、困った笑顔を見せつつも振り払うことなく受け入れてくれる悠の指が伸びてきて、つん、と額を弾かれる。


悠「……………さぁな?」

花音「____っ///!!」


ふ、と見せた彼の笑顔が綺麗で格好よくて、思わず見惚れていると、悠はそのまま後ろ手に手を振りながら去っていった。
ゆりは暫くの間、その背中を未だドキドキが収まることのない胸の辺りを押さえながら見つめていたが、ふう、と小さく息を吐くと帰る準備を始める。





私の大好き人は、優しくて格好よくて、全てにおいてパーフェクト!
欲に任せて手を出すこともないし、断る様もいつも優しい。

いつか私が貴方の瞳に映る日がくることを願って、今日も片想いを続けてしまう。


そんな貴方の心を熱くさせる存在が、
私だったらいいのに____




Prrrr__……



そんなことを考えていると鳴り響く着信音。
ディスプレイには彼氏の名前。


ゆり「…………もしもーし♡今終わったとこだよぉ___」


そして、私は今日も埋まらない心の寂しさを埋めるべく、愛を求め生きていく。






____ゆりside story fin.



/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp