• テキストサイズ

〜時計仕掛けの夢〜

第5章 トカゲ・グレイ=リングマーク


「それにしても、ナイトメアはどこに…」

ふと見上げた天井…

「「あ」」

…目が合った

「グレイ、いたわ」

「な、ナイトメア様ッ!?」

「しまった!見つかったか…!」

天井に貼り付いていたのは、この塔の主…

ナイトメア=ゴットシャルク

偉そうな名前だが(実際偉い)中身はダメダメ

病弱なくせに煙管やブラック珈琲を好み(大人っぽいから)、病院に行きたくないと駄々をこね(病院嫌い)、挙げ句の果てに夢の中へ体ごと逃げる(最終手段)夢魔

(少しくらい仕事しなさいよ…。グレイが可哀想だわ)

「…君はグレイの味方か…。うぅ…酷い。酷いぞアリス!ショックで吐き気が…」

「また人の心を読まないで!そしてそこから吐かないで!」

「…うっ…、私の心配をしてくれ…アリス…。だ、駄目だ…。吐く…ッ!!」

「ナイトメア様ッ、飛び降りてください!」

「そんな格好悪い事できるか…ッ、うぷ…」

しばらくこんなやり取りが続き、最後は力尽きたナイトメアが落ちてきてグレイがお姫様抱っこでキャッチ

そのまま寝室に運んで、完全に意識を夢の中に飛ばしたナイトメアに点滴を打った

(…これがクローバーの塔の領主なんだから、グレイが大変だわ…。…私に何か出来ないかしら…)
/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp