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あーるじゅうはち

第7章 蜜の濃さ


みゆき 「ついたよ。ここ」

直樹 「へぇ・・・きれいな家ですね」

みゆき 「そう、かもね。」

私の家はちょっとわけあり。
お母さんは昔に亡くなり、お父さんは会社の経営者。
だから、そこそこはお金を持っている家庭だと思う、けど
家族の距離は一般家庭より離れたものがある。

ここの家も、掃除をしているのは二十歳前後のバイトさんだし、ここの家にはほとんどの場合私しかいない。
バイトさんがいるじゃん、と思うかもしれないけど、私は会ったことがない。

いつも掃除は私が学校にいる時に行うからだ。

そういう訳で、やはり家もガラン、としている。

みゆき 「まぁ入ってよ。あ、てか、親にはちゃんと連絡入れたの?」

はっと思い出した私に直樹は、

直樹 「お泊りします、といってあります。」

といった。
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