第30章 二年の恋と真実
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駅の近くにあるファーストフードのボックス席に私たちは向かい合うようにして座った。
誠 「俺に、話って?」
誠は最近ハマっているというレモネードのグラスのストローに唇を寄せて、聞く。私は、いたたまれないような気持になりつつ目を泳がせながらこう切り出した。
みゆき 「いきなり呼び出してごめん、誠。・・・あのね?
ーーーーー実は、誠に会ってほしい人がいるの・・・。」
落ち着いた口ぶりだけど心臓は五月蠅いくらいに鳴っている。
誠は驚いた顔をして(当たり前だが)飲んでいる途中だったレモネードに入っていたストローを口から離して、早めな口調でこう聞いてきた。
誠 「俺に会わせたい人?って、・・・は?」