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【黒バス】透明な君に恋してる

第10章 月のない夜



 今夜の晩御飯は、思いの他育ち盛りの集まりのせいか戦場になりました。


「むっくん! ご飯盛りすぎ!!」

「え――? だって俺沢山食べるし、さっちんけちんぼすぎ」

「もうっ、有栖ちゃんからも何か言ってあげてよ!」

「えっと……は、ははっ」


 もう私は苦笑いするしかなかった。

 さつきちゃんの手は借りず、沢山作れるもの……といえばやはり定番のカレー! ということで、お鍋いっぱいにカレーを作ったまではよかったのだけど。練習後の皆といえば、疲れてお腹空いてる人ばかりで沢山炊いたはずのお米がピンチです。


「げっ、紫原! お前食い過ぎ! 俺のおかわりの分ねぇじゃねぇかっ」

「はあ? おかわり遅いのが悪いんだし」

「……皆さんよく食べれますね。うぷっ」

「黒子、君は少し食べたほうがいいよ」


 黒子は何故か顔面真っ青で、今にも嘔吐しそうな勢いでなんとか席についていた。どうやら彼には吐き気がするほどに厳しい練習だったらしい。まぁ、この黒子体力なさそうだしな……。

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