第2章 ~5月~
私は「嫌い」を、なるべく出さないようにしている。
あくまでも、普通に振舞う。
だって、おもむろに出しちゃうと、敵が増えそうだからね。
佐姫「#NAME1#ー!あっちヤバイよ!」
「あっち?」
佐姫「一緒に来て!」
「あ、ちょっ!」
別の体育館。
あ、そう言う事。
こっちでは、二宮先輩と大野先輩がバスケットボールをやっている。
こちらも、かなりうるさい。いや、一番うるさいかも……………。
普段動かない2人が動いているのだから。
女7「智先輩ー!」
大野先輩はみんなに手を振る。
それを見た女子生徒は、キャーキャー騒いでいる。
うう、ウザイ…………
二宮先輩はめんどくさそうだ。
佐姫「ニノ先輩、やる気ないね。笑っちゃう。」
皆、なんで、あんな人たちが好きなんだろう。
私には「意外」以外の何物でもない。