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〜Mint Candy Story〜

第1章 -空中-(青峰大輝)


*Tuesday*




バイト代わったからって、
会える保証なんてなかったが、
次の日、偶然にもあの女と再会した。



バイトも終わり、6時過ぎ…
ビルを出ようとした時に
人混みの中にあの女を見つけた。



「おいっ!」


オレは思わず、走って追いかけて、
女の腕を掴んだ。


「きゃっ。な…っ⁈」


振り返った女は
怯えたようにオレを見る。
そりゃそうか…。

だが、すぐに何か思い出したように…



「あっ!昨日の…⁈覗き魔!」


女の声に周りの奴らが
怪訝そうにこちらを見る。


「ばっ…。ちげぇだろうが。
しかも声でけぇよ。来いっ!」



オレは騒ぐ女の手を引いて、
ビルの裏側の公園に連れて行った。



「ちょっ。もうっ。なんなの?」


女はまだ警戒してる。



「うっせーなぁ。
上のほうだからって
ブラインド閉めてなかった
あんたが悪いんだろ?
こっちだって仕事してたんだし。
だいたいあん時昼前だろ?
おめぇ遅刻じゃねぇの?」


「それは…っ。」


女は言い返せずに一瞬黙った。


「体調が悪くて…少し遅れたの。」


「ふーん。」


体調悪くて遅れて、なんで泣くんだよ?


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