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[銀魂]夢問屋-R18-[進撃]

第2章 芍薬の蜜/銀時


「ひーじかたァァ……てめ、もうちょい楽しそうにしやがれってんだよゥ」

彼は気付いているのだろうか。
いや、きっと気付いていないだろう。

貴方が好き。

届かぬ想いが夜の宴に溶けていく。

「はいはい……ったく初っ端から酔い過ぎだぞ、とっつぁん」

「何を〜ゥ?オジさん酔ってなんかいないよ?下の方だってまだまだ24時間戦えちゃうよ?」

きゃー!
パパえっちィー!

周囲の同僚がドンペリ片手に黄色い声を出している。

「ネタが古過ぎんだよジジィ」

小声で悪態をつく土方さん。
私はそんな彼を見つめつつ、呆れた顔でハシャぐ松平公を眺めるのであった。

そんな時だ。

「さん」

本指名入りました。
テーブルの傍らでボーイが声を潜めて告げた。

『(本指名……?)』

今日は誰とも約束してない筈だけど。
訝しげな視線を上げると、見覚えのある白髪が目に飛び込んでくる。
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