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[銀魂]夢問屋-R18-[進撃]

第2章 芍薬の蜜/銀時


『お勤めご苦労様です』

零れそうになる恋情をグッと喉の奥に押し込めて言葉を紡いだ。

「……あァ」

彼は掠れた声で短い返事をする。

至極つまらなそうな横顔。

真選組の隊士を引き連れてしょっちゅう遊びに来てくれるが、この御方はいつも心ここに在らずと云った感じだ。

私はそんな彼に惹かれていた。

硬派で、
寡黙で。

かぶき町には到底似合わぬ雰囲気を持つ真選組の副長殿。

もちろん彼を狙う敵は多いけど、
その誰にも靡かぬ態度がまた女心を狂わせるのであった。

『少しお痩せになりました?』

「最近忙しいからな」

他愛もない営業トーク。
何の感情もない言葉。

彼が真新しい煙草を咥えたのをきっかけに、あっさりと会話が途絶えてしまう。
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