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深く染まる、私の居場所

第3章 ~二人の独りぼっちに、水色が滲んで~


警察に通報した数日後、

すぐに父の葬式を執り行う事になった。

まだ父が死んだ、という事を信じられず、

呆然と遺影を眺めていると、

親戚から憐れみの視線や話声が聞こえる。

「まだ若いのに、可哀想ね・・・」

「あの子、これからどうなるのかしら・・・」

・・・そうだ。私はまだ中学生なのだ。

きっと何処かに引き取られる筈だ。

私は、一体・・・どうなるのだろうか。

私はこれからの事を考えながら、ただひたすら

遺影を眺め続けていた。

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