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『テニプリ』夢小説

第8章 六角☆天根 ヒカル 編


翌朝、草野から挨拶された。



クラスメイトながら、朝の挨拶を交わすのは初めてだった。



天根『おはよう。具合はどうだ?』



草野『流石に、今日はほどほどにしたから大丈夫。』



何をほどほどにしたんだ?



疑問に思っていると、草野の友人が俺に暴露した。



?『亜希ね~、早く大きくなりたいからって朝から暴飲暴食して体調を崩したんだよ。』



天根『暴飲暴食?』



草野『も、もうっ!バラさないでよ!』



頬を膨らませて友人に怒っている草野。



天根『草野は、早く大きくなりたいのか?』




草野『だ、だって……。』



何やら小さく呟いたが、聞き取れなかった。



しかし、この先……早く大きくなりたいと思ったのは、草野はサエさん(=佐伯 虎次郎)に片想いをしていたから…。



そして……この先、必然的に俺の片想いも始まる。




草野は、俺のだ洒落をバカにせずによく笑ってくれた。



元々は、人懐っこくて明るいヤツだったようで、よく話すようになった。



いつも草野の笑顔を見ては、何故か満たされる気持ちになった。



しかし……草野は、たまに校内で見掛けるサエさんの姿を目で追っていた。



自分の草野への気持ちに気付いてからだったからこそ、気付いたのかもしれない。



少しだけ頬を赤く染めて、幸せそうな表情をする。



サエさんは、よくモテる。女子だけに限らず。



俺も、サエさんのことは人として好きだ。



でも、今…傍に居るのは俺。



俺は、毎日のように草野を笑わせ草野とよく話をした。



自分に向いてもらえるように……。



でも、そんな涙ぐましい努力も……この日に無駄だったと思い知らされた気がした。



そう……俺は、草野を笑わせていた。そこへ…サエさんが現れた。
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