第4章 再会と離別を同時に
<アギトside>
「何ですか、コレ?」
ギルド内の空間に描かれている絵を見て、ルーシィが首を傾げる。
「闇ギルドの組織図を描いてみたの」
「あ、描いたの俺」
エルザもルーシィの隣に並んで同じように見上げ、固い面持ちで口を開いた。
「改めてみると凄い数だな…」
「近頃、動きが活性化しているみたいだからね…」
?を浮かべるルーシィに、ミラがギルド同士の連携を強固にしないといけないのだと説明する。
「この大きい括りは何だよ?」
「ジュビア知ってます 闇ギルドのバラム同盟」
「え?」
グレイの問いに、今度はジュビアが説明しだす。
バラム同盟。
それは、【六魔将軍】(オラシオンセイス)、【冥府の門】(タルタロス)、【悪魔の心臓】(グリモアハート)の三つの闇ギルドで構成されている闇の最大勢力だ。
そしてそれぞれがいくつかの直属ギルドを持ち、闇の世界を動かしている。
直属ギルドの中には【鉄の森】(アイゼンヴァルト)もある。
エルザ達が潰したらしいから四角に×が書かれてるな。
それと雷神衆が潰したギルド、幽鬼にいたときにジュビアやガジルが潰したギルドなどがある。
それのほとんどが【六魔将軍】の傘下のギルドだった。
「うわぁ~怒ってなきゃいいけど…」
怖がるルーシィにワカバが大丈夫だって、と言う。
「こいつら噂じゃ、たった六人しかいないらしいぜ」
「どんだけ小せぇギルドだ、ってよ」
『おーい、逆に言うとたった六人で最大勢力の一つを担ってるんだぞ』
「うぇええ!?」
どうしよう、と頭を抱えて怖がるルーシィ。
そんなギルド内に聞き知った声が響いた。
「その六魔将軍じゃがな…」
「「「…!」」」
全員の視線の先には重々しい表情を浮かべたマスターの姿。
どーしたんだ…と思ったが顔を見たら悟ったよ。
「わしらが…討つことになった」
「「「!!!」」」