第29章 たまには本気で【国見 英】R指定
やっと受験生活も終えて、春休みを存分に満喫中な私
葵
(しっかし暇だなー!!
あ、久し振りにバレー部へ顔出しに行こうかなっ)
中学へと、足を運んだ
体育館からは、懐かしい音が聞こえてきた
葵
「こんにちはー!
元気ーって…………え(⊙ω⊙)」
後輩たちが嬉しそうに私に挨拶をしてくれる中、後輩でない人が3人―
影山、金田一、そして国見ちゃん
影山
「うス、」
金田一
「おーす」
国見
「…………」
葵
「わぁー、何とも奇遇でっ
久し振りー、影山!!」
影山
「おう、久し振りだな」
金田一と国見ちゃんは、同じ高校を受けたけど影山は違うところ受けたから見てなかったんだよね
葵
「影山、どうだったの?
白鳥沢!」
影山
「ーっ」
金田一
「落ちたんだとよ」
国見
「落ちて当たり前
あんなとこ影山が受かるわけないからな」
葵
「えっ!?
じゃあ、高校行くところ無いんじゃー」
影山
「あるわボゲっ」
葵
「え、影山の学力で!?」
影山
「お前バカにしてるだろ」
葵
「してるもなにも、バカじゃん!」爆笑
影山
「っく!!
この、ボゲが!!」
葵
「あはは!!
ごめんごめん」
ーグイッー
いきなり腕を引っ張られる
驚いて振り向くと、
国見ちゃんが私の腕を掴んで、つかつかと外へ向かう
そして、1言
国見
「俺ら帰るから」