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うちはに転生しました。

第18章 イナリの叫び









波の国に来て一週間が経った今日。


タズナの護衛で出かけて行ったナルトを除く第七班を見送ったあと、私はスイレンとネネを連れてこっそり橋へと先回りしていた。

もしかしたら、再不斬と戦うのは今日だったかもしれないと思ったからだった。

タズナ家には影分身を置いてきたので怪しまれることはないと思う。

―――のだが。


「やっぱり今日だったんだ・・・」


少し離れた森の中に身を潜める私の目線の先には二人の人影と、周りに倒れている人たち。

確か、倒れている人たちはタズナの仲間だったはず。

そうしていると、いくつかのチャクラが橋に近づいてきた。


(あ・・・来た)


「な・・・何じゃこれは!」


タズナの驚いたような声が聞こえた。


(始まった!)


緊張してきた・・・作戦うまくいくかな。

そう思っている間にも、話はどんどん進んでいく。

サスケが再不斬の水分身を消して、白が姿を現した。


「ねえ、スイレン、ネネ」

『ん?』

「もし、私がチャクラ切れで倒れて動けなくなったら、白と再不斬を連れて逃げてほしいの」

『・・・え?』


向こうで再不斬の「行け!」と言う声が聞こえて、それと同時に白とサスケの戦いが始まる。


「よろしく」


そう言うと何事も無かったように、サスケと白の戦いを見守る。


『いやいや、何言うてんの!?』

「え?」

『チャクラ切れで動けなくなるって何なん?ちょっと説明してや。ウチそんなん聞いてないで―――って主様!アンタも何か言ったらどうですか!?』

『・・・分かった』

『は?』

『今回はキミの言う通りにするよ。ネネ、お前ももう諦めな』

「スイレン・・・」

『ただし、後でたっぷり事情を聞かせてもらうから』


そういえば、スイレンにも言ってなかったっけ・・・。

作戦を考えるのに夢中で、スイレンとネネに言うのを完全に忘れていた。

スイレンの無言の圧力に苦笑いをすることしかできずにいると、ふとナルトの声が大きな聞こえた。


「うずまきナルト、ただいま参上!」


―――思わずその光景に私は目が点になってしまった。

ナルトにじゃない。

ナルトと一緒にいる人に、だ。


「いやいや・・・どう考えてもおかしいだろ」


(何で私が・・・!?)


そこには、何故か影分身の私がいた。





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