作者プロフィール
執筆レビュー
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視点を変えれば世界が広がる。こちらの作品に触れるたび、何度そう実感させられたかわかりません。
物語は原作を基盤に進行してゆきますが、真正面からだけでは見逃してしまうだろう心の機微にまでじっくり焦点を当てているため趣の異なる原作沿いを堪能できます。

善と悪。白と黒。明と暗。物事を主観ばかりで捉えがちな頭の中にふと別の風が吹き抜ける。多種多様な価値観が存在している世の中だからこそ、現代を生きる私たちにも理の様々を問うてくる。そんな風に感じています。

夢主の紡ぐ言葉、炎一家や柱たちとの関わり方、歩み寄り方。とても、とても好きです。より多くの方に触れていただきたい作品です。

2022-07-07 21:47:56

現パロという世界線ではなく、まさに“こちら側”。リアルな令和の世で無惨様が目覚めるという設定に惹かれ拝読させていただきました。面白いです。

無慈悲な所業や言動で原作の鬼滅世界を翻弄する無惨様ですが、「令和」という、私たちに最も馴染みのある時代背景に移り変わっただけでこれほどまでにコミカルなものになるのだなあと笑わせていただきました。

現状に悲観的になりすぎず無惨様に突っ込みを連発する夢主ちゃんが好きです。
鬼にされたことで降りかかる出来事への恐怖や苦悩の描写にもハラハラさせられます。

ありそうでなかったパラレルかと思います。
今後も楽しみにしています。

2020-03-29 15:13:03

完結、番外編お疲れ様でした。
長きにわたる連載。そして白昼夢と
いう壮大な物語の第3幕。
同じ時系列で繰り広げられるここま
での長編物語はなかなかお見かけす
ることができないと思います。

逆ハーのお話に好んで触れることは
ないのですが、こちらはただ甘く愛
されるだけではない複雑な心情、感
情、環境が事細かに描かれている為
追いかけたくなる衝動が止みません。

すれ違いには何度も泣きました。
夢主を含めた5人の脆さ、危うさ、
葛藤、強さ、絆、愛。

目一杯堪能できます。

絡み合う切ないお話がお好きなかた
には特におすすめです。
ラストがどうなるのかはぜひお手に
取ってみてください。



2018-12-25 20:50:21
Melody 花巻貴大 (非公開中)
[評価]★★★★★

高校生の等身大の恋愛がとてもリアルに
描かれていて、その執筆力にはひたすら
脱帽するばかりです。

初々しい二人の距離感が絶妙で可愛く、
花巻くんと夢主ちゃんがゆっくり歩み
寄っていく過程は本当に自然で共感が
持てます。

また、永遠に続いてほしいとさえ思える
キャラたちの会話が誰と何を話していて
も面白いんです。
特に同じ悩みを抱えた岩ちゃんとのやり
とりには終始頬が緩みっぱなしで大変。

変に格好つけないマッキーがとても
マッキーらしいなぁと思える素敵なお話
です。

先日完結したばかり、お手に取りやすい
ページ数の作品でもありますので、ぜひぜ
ひおすすめ致します。
2018-10-31 01:27:44

オムニバスの物語って、緻密な構成力が
ないと矛盾が生じてしまったり上手く纏
まらなかったりすると思うんです。
様々な場面に伏線を巡らせて、それを回
収しながら他章の物語との接点も欠落さ
せることなくお話を繋いでゆく。

とても難しいことなのに、それを深く感
じさせずに読み手の心をすんなりと世界
に導いてしまう魅力的な作品です。

この度完結した第5章、赤葦くんの
glass heart、お疲れ様でした!

年下ヒロインにみせる様々な顔がどれも
素敵な赤葦くんをはじめ、夢主ちゃんや
他キャラの心からもひしひしと伝わるそ
れは、「恋をすること」

この気持ち、ぜひ存分に味わってみて
ください。
2018-06-14 21:23:55
Last dressing【進撃の巨人/ケニー短編集】 (非公開中)
[評価]★★★★★

読後に自ずと漏れたのは、感嘆のため息
でした。

進撃の巨人という世界の時代背景を歪める
ことなく、かといって原作の場面を多々
反映しているわけでもない。
エル様の描く進撃夢の作品は、どれもその
匙加減が極めて絶妙。本当に大好きです。

ケニーだけを集めたこの作品集
Last dressing。

原作のケニーを思うと、私はこのタイトルに
涙が出そうになります。
勝手な想像に過ぎませんが、今回のお話は
ここにも通ずるものがあるように感じました。

幸せなふたりの始まりの終わりであってほし
い。そんな余韻に浸れる素敵なお話です。

欧州の町並みを思わせる情景描写もお見事。
切にお薦めです。

2018-02-07 03:33:39


__またひとつ、理想の赤葦京治を見つけてしまった。


そんな高揚に駆られた第5章
『レモネードの作り方』。


甘過ぎない言動がとても彼らしい。
直接的なものではなくても、
穏やかな雰囲気と何気なく世界に溢れて
いるものによって、
赤葦くんが夢主ちゃんの日常をゆっくりと
取り戻してくれるお話は、読み終わった後に
ふと、深呼吸して空でも見上げてみたく
なります。


赤葦くんの最後の言葉がとても可愛い。
目覚ましボイスにしてしまいたい。


彼の包容力に癒されたいかた、
おすすめです。


2017-08-14 17:53:27

たかが二つ、されど二つ。

距離は近いのに別世界にも思える
思春期の頃の年齢差って、
本当に近くて遠い。

届きそうで届かない。
掴めそうで掴めない。

それでもゆっくりお互いの世界を重ねていくのは、
移り行く季節の合間で再び出逢い
あの頃よりも少しだけ大人になったふたり。

包容力があって頼りになるてっちゃんは、
夢主ちゃん一筋で申し分なし。
時に熱烈に心と身体を愛してくれます。

次に続くであろう第三体育館組のあのトライアングルも、既に私の脳内では相関図となって浮かび描かれていて
待ち遠しい限り。

とっても可愛い夢主ちゃんも
個人的に一押しです♥




2017-06-25 22:37:12
祝、ピックアップ!

フクロウとネコ好きなら、
こちらは是非ともお手元に置いてほしい物語。

少年だなぁと思わせる青さも、
不器用だなぁと感じる心の寄せ方も。

全てに寄り添おうとすると、とてもとても
苦しくて、切なくて。

それでもどうしても目が離せません。

それぞれが皆、複雑な心情を抱いて
いますが、ちんくる様の個性ある彼らは
今の自分に出来る精一杯で夢主ちゃんを
想ってくれます。

どこか哀切感漂いながらも、キャラ同士の
絡みでは笑える場面も沢山あるのでそこも見所。

華盛りの彼らの周りを舞う蝶の夢主ちゃんが
最後にその身を置くのはどの華なのか。

個人的には、あのひと希望…♥



2017-06-23 21:16:21
[評価]★★★★★
カタカタと小さな音をたて、流れゆくフィルム映画のような物語。(と勝手に感じております)

弱虫ペダル巻島さんの、12章『人』26章『重ねて』。
繊細な空気感と、「…ああ、らしいな。」と思える巻島さんの愛。とても好きです。

余計なものは何も持たない。多くを語らなくても通ずるふたりだからこその関係性は、優しくて少し歯痒い。

そんな時を経て結ばれたふたりのラストストーリー50章『紅茶を淹れて』では、漸く同じ行く先を見つめて歩み出した彼等の幸福な時間が描かれています。
巻島さんの最後のひとこと。今再びこの距離で寄り添える幸せ。素敵なお話をありがとうございました。

赤葦くんのお話も大好きです!

2017-03-31 09:57:53
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