削除のお知らせ
マーガレットの自分語りを削除させていただきました。
ちょっと気が済んだと共に、恥ずかしさで今前が見えません。よくあんなものを公開していた……!!
もしもあの作品が好きだった、とおっしゃってくださる方がいらっしゃいましたら、大変申し訳ないです。
少しの期間温めて、もう一度日の目が見れるように頑張りたいと思います。ビバ、影山。
日向と影山はセットで愛おしいです。主人公ズ最高!
以下置き去りSS
おでこにキス/×影山飛雄
影山は彼女の額に唇をぴったりと合わせた。それは、口づけというよりも、お気に入りの人形を赤ん坊が口元に持っていってしまうようなそれであって、彼女の瞳は不満げに開かれたのだった。「もっとこう、愛おしそうに、ちゅうできないわけ?」
「愛おしそうってなんだよ」
「お前のこと好きだーって伝わってこないのよね、貴方のキスってさ」
影山はうげっ、と汚らしい声を上げた。
「気色悪りぃんだよ、そういうの」
「何それ、ちょっと酷いんじゃない。愛されたいって思うのは女として当然でしょう」
彼女は尚も反駁する。影山は唇を尖らせて少し考えるようなポーズをとった。それならば、
「お前がやってみせろよ」
影山はほらよ、と言って少し長めの前髪をかきあげた。彼女が唇を這わせやすいように少しかがんでやる。彼女は鼻白んで、少し後ろに下がった。
「な、なによ、急に……」
「お手本、見せてくれんだろ?」
ニヤッとニヒルに笑う。彼は元来つり目がちで、きつい顔立ちをしているから、そのように笑うと、とても様になるのだ。時折お前は地獄の使者か、という笑みを見せることもあるけれど。
彼女は呻き声を上げた。早くしろよとばかりに影山は目を閉じる。くそ、綺麗な卵肌しやがって……!
腹をくくり、まず両の手を彼の頬に添える。愛おしそうに、親指で目元を撫でながら、彼の額にぷちゅっと、その小さな唇を当てがった。
影山がゆっくりと目を開ける。
「どう? 私にかかりゃこんなもんよ」
「確かに、悪くは、ない」
彼の顔は若干朱色に染まっていて、先程までの強気な王サマは何処かへ吹っ飛んで行ってしまったようだ。いひ、と笑って彼女は影山の腕に巻き付いた。
fin.
[作成日] 2014-12-12
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