麗さんのエピソード

　※最新話のネタバレを含みます。

　このお話は、2パターン書きました。麗さんが鬼舞辻の正体に気付かないパターンと、気付いてしまうパターン。

　セリフの言い回しに面白味が出たので、後者を採用しました。

──「あの人は決して人を喰ったりはしません。とても優しい人です。鬼であったとしても⋯⋯私にとって大切な家族なんです！」

　炭治郎のセリフと対になっています。

　実際、麗さんにとって、鬼舞辻は優しい夫で、彼女の視点では、炭治郎と同じ心境です。


　鬼に家族を殺された鬼殺隊士達が、鬼舞辻を殺す事で、幸せな家庭を破壊してしまう。このアイロニーを、ずっと書きたいと思っていました。

　鬼舞辻がこれまで殺して来た人間の数に比べれば、ずっと少ない犠牲です。麗さんも娘さんも命は助かります。だけど、その犠牲を軽視してはいけないと思いました。


　さて、そろそろ竈門君が目を覚ましてくれそうなので、一気に終わりへ向かって転がり落ちて行きますね⋯⋯。

　その前に、珠世さんの外伝を更新したいと思います。読み飛ばしていただいても差し障り無いエピソードですが、読んでいただけると、愈史郎が何故すんなり胡蝶さんと連携が取れたのか、分かると思います。


　最近更新頻度が落ちており申し訳ございません。コロナの件で、全集中職場常駐です⋯⋯。