生きて行く事
生きて行くこととは、「自分の命以上に、価値のある物を見つけること」だと、個人的に考えています。
※最新話までのネタバレを含みます。
今回のお話には色んな要素を詰め込みました。上記の主張は、私がどんな作品を書く時にも、根底に置いている考えです。
そして、愈史郎の台詞。最初からずっと、ずっと書きたかった物です。
──「お前が先に殺意を向けて来たからだろう!」
── 「相手が鬼なら、どんな心の持ち主でも、即殺そうとする!! 鬼を、鬼たらしめているのは、お前らだ!!」
これって、望まず鬼にされてしまい、運良く知性を取り戻した人たちが、心の底に抱いている、本当の気持ちだと思います。
原作には無いのですが、アニメ版の累の姉たち⋯⋯殺されてしまった子達は、同じ様に考えていたと思います。
刀を持った人間たちが、自分を追い掛けてさえ来なければ、これ以上人を喰ったり、殺したりしたくなかった人たち⋯⋯沢山いたと思います。
死にたくない。殺したくない。でも、殺さなければ、生き残れない。強い鬼狩りを殺すには、人を喰うしか無い。
干天の慈雨は、きっとそういう想いに触れて完成した技だと思います。この優しい技が、何故もっと活躍しなかったのか、少し悲しく思えます。
私の二次創作品は、ちょっとご都合主義な部分があるかと思いますが、最後まで「優しい」鬼狩りの話を貫いて行きたいです。頑張りますので、温かい目で見守ってください。
[作成日] 2021-01-28
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