許すこと
以前友人に、「渚の性格は残酷だ。許すという事は、謝罪の機会や、怒る機会、喧嘩をする機会や、弁明の余地を根こそぎ奪ってしまう行為だ」と指摘されました。
ので、以降は、絶対に許せない行為をされて、相手が謝りたがっている時程、先回りして「怒ってないよ」という風に振る舞う様にしています。嫌な事をされた時ほど、相手に親切にしています。
私はされた事を絶対に忘れないし、貴女も忘れないでね。それで良い、とを絶対に同じ手段で仕返しはしないよ、と。
夢主の「許し」というのは、ある意味自己防衛であり、相手に対する究極の暴力です。
不死川兄が、産屋敷様と初めて顔を合わせた時、泣いて謝られて、何も言えなくなってしまった事が、凄く悲しかった⋯⋯。
今の時代以上に、立場ある人からの「ごめんね」には、逆らえなかったと思います。ごめんなさい、と言われたら、許さないといけない空気も、変だなと思います。
夢主は、相手を傷付けようと、意図して許しを与えているわけでは無いのですが、そういう態度を無意識に取ってしまうくらいには、傷付けられています。
多分、産屋敷様自身も、戦えない自分に、酷く傷付いた末、穏やかな振る舞いを身に付けたのだと思います。
人間の心って難しいな⋯⋯と思いながら書いています。
[作成日] 2020-12-22
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