小話【818】
ずっと、関ジャニ∞らしく、と元気に振舞っていた夢主。
渋谷の退所会見終了後───────
会見の部屋の扉から出て少しして、夢主は少し前を歩く渋谷に近づく。
「目薬?」
にへら、と笑い問いかけると、渋谷は「目薬」と頷く。
「嘘つき」
「嘘ちゃうわ」
そんな軽いやりとりをしていたかと思うと、突然、夢主が渋谷にしがみつくように抱きついた。それはもしくは縋るように。
「置いていかんで…」
渋谷を掴む手に、ぎゅう、と力が込められた中に微かな呟きが込められる。その手をなぞるようにして渋谷は夢主を包み込んだ。
「ん……」
微かなつぶやきに否定も肯定もせず、少しの間だけ、お互いに抱きしめ合う。
『これが最後じゃありませんように。』
『またいつか、君の隣で歌って、笑えますように』
そんな願いを込めて───────
思いついたものです。
そのうち、818に入れます
[作成日] 2018-09-04
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