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黒執事 Blood and a doll 更新致しました


おや? 今夜もお会いできて光栄です。ヴァインツ家執事、クライヴ・バロンで御座います。もしや……眠れないのですか?

しょうがないお嬢様ですね。ふふっ。


では本日は、前回姫様がドルイット子爵に頂いていたデザート「アップル・クランブル」をお嬢様に振る舞うと致しましょう。勿論、デザートのお供に紅茶は必要ですよね?

ディンブラティーというものをご用意致しました。ほのかな花の香りで、とても穏やかな飲み心地のディンブラは、控えめな風味が万人受けするそうです。

ええ、きっと紅茶を飲みなれていないお嬢様にも、気に入って頂けると思いますよ。




さて、我々はアロイス様に連れられ怪しげな閉ざされた扉のその奥へと……。まさか、あんな合言葉だなんて思いもしませんでした。

絶望のワルツを踊るのには、まだ早いでしょう?

パーティーはまだ始まったばかりです。ゆっくりと、ご堪能ください。




……お嬢様、お口にクリームがついております。舐め取っても宜しいですか? ふっ、冗談です。顔が赤いですよ。可愛らしい……。

私もあまり冗談がすぎると、姫様にお叱りを食らいますね。セバスチャンさんなら、どのようにしてお嬢様のクリームを拭うのでしょう?


嫌ですね、セバスチャンさんのことを考えていらっしゃいますか?

妬けますよ……?


こほんっ





最新話「混乱」


どうぞ、ゆっくりとご覧下さいませ。

[作成日]2014-09-22
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