東日本大震災を思い出し、眠れなくなってしまいました。胸の奥が痛みます。
友人など本当に身近な方々の、本当に苦しい被災のお話を知っております。
出来ることがないかなと、もやもやしている。
早く余震が落ち着きますように。
一刻も早いライフラインの復興を。日常への回帰を。
現地にお住まいの方はもちろん、
熊本が故郷の人。
熊本に家族がいる人。
熊本だけではなく、携わる皆様。
本当に、遠い地でもみんな応援しています。
がんばりましょう。
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【戦国無双/加藤清正】
(参考:熊本城公式ホームページ。ありがとうございました)
「…ここが肥後、か」
清正が任された地。
それは土豪がひしめき、長引く戦乱で荒れ果てた地。
前任の領主ではこの地を収めきれなかった。
それを秀吉は、彼に任せたのだ。
清正ならば、この荒ぶる者たちを統べられるだろうと期待を込めて。
「清正様。とんでもない地に、来てしまいましたね」
「…ああ」
清正は大きな音を立て、いくつもの戦を共に乗り越えてきた片鎌槍の柄を地に付く。
そして誓う。
「だが俺は、ここを日の本中に誇れる地に変えてみせる」
後に彼はここに築くのだ。
現代まで語り継がれる難攻不落、武者を跳ね返す銀杏城。
治山治水、新田開発による豊かな土地。
南蛮貿易へ乗り出し、交易による賑わいと潤いを。
そして今も引き継がれる、智勇と熱い魂を。
「正則や…ふっ、三成もやり方は違うかもしれんが、離れていても、願う思いは同じだ」
全ては、皆が笑って暮らせる世のために。
「……」
「どうした。不安か?」
「…はい」
「大丈夫だ。俺は…あなたがただここに居てさえくれれば、無敵になれる」
清正は彼女の頭をふわりと撫で、そして優しい瞳で笑った。
その大きく厚みのある掌は、熱を帯びている。
「俺が側にいるだろう?」
「…はい!」
「共に、行こう」
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