年も明けて、マグノリアの街並みもお正月一色。FAIRY TAILも今日は大人しくお正月して……
「おらぁぁ!グレイ!相手しろ!」
「んあ"?正月くれえ大人しく出来ねえのか!」
るわけないわよね…
「もー!ナツもグレイも落ち着いて!ギルドが壊れるでしょ⁉︎」
「「うるせー!」」
イラッ
言ってくれるわね…
「まぁまぁ。ルーシーもこれがどうにもならないのは知ってるでしょ?」
「ミラさぁん…」
「しばらくしてればきっと2人とも落ち着きますよ?」
「ウェンディの言う通りだよ、ルーシー。あんまりイライラすると太るよ。」
こんの猫め…
「まったくもー!(*`へ´*)エルザ〜なんとかしてよ〜って…エルザ⁉︎」
目に見えない炎がエルザから上がっていた。
「あらら。これはもうダメね。」
「シャルル、ちょっとはなんとかしようとしないと」
「こうなったらやらせてあげなきゃ収まらないわね。まぁ後で処理するのはルーシーだから、私達は心配いらないわ。」
「え⁉︎ちょっとミラさん⁉︎」
「頑張ってね、ルーシー。」
「ちょっと勘弁して〜」
もうダメだよ。
あぁ、ナツもグレイも早く収まって〜>_<
じゃないともうエルザが…
「お前ら‼︎いい加減にせんか‼︎‼︎」
「あ"ぁ?ウルセェ‼︎」
「ちょっと黙ってろ!」
「って…」
あーあ…
言わんこっちゃない。
「「エルザぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」」
「覚悟しろ‼︎」
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎」
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「まったく…」
「あはは^^;」
「ぐえ…」
ナツとグレイが同じ体勢でカウンターに突っ伏している。
「新年そうそうけしからん。」
「そう言わずに…」
「そうですよ?さぁ!ケーキ食べましょう?」
「おぉ‼︎コレはミラが作ったのか?」
「そうよ。口に合うかはわからないけれど…」
「すごく美味しそう!いっただっきまぁす!」
「太るよ。」
「うるさい!ハッピー!」
青い猫の言うことは無視してっと…
ミラが作ったそれを、3人揃って口に入れる。
すると3人の表情が一瞬で変わった。
「「「ん〜!(((o(*゚▽゚*)o)))美味しい!」」」
さすがFAIRY TAILの料理担当。
まるでプロのパティシエが作ったかのように美味である。
「ミラさん!今度レシピ教えてください!」
「わ、私も知りたいです!」
「えぇ。良いわよ。みんなで作りましょう。」
「私は食べる担当で。」
とても美味しい。私達は夢中でそのケーキを頬張っていた。
するとミラが話題を変えてきた。
「年も明けたけど、今年の抱負はもう決めた?」
「マスターはどうなんですかね?」
「マスターの抱負はあそこに飾ってあるわよ。」
そこには通常の何十倍もの大きさの半紙に太い筆で文字が書かれていた。
「舞う…」
「演舞の舞でもあるな…」
「どういう意味なんですかね?」
「私もよく分からないわ。」
きっと深い意味があるんだろう。
「私は今年もみんなの笑顔が見たい、よ。」
「それ抱負じゃなくて願望…」
「私はナツさんみたいに滅龍魔法を上手に使いこなせるようになりたいです!」
「そうか。私は、もっと懸命に剣の腕を磨いていくぞ。」
それまでの垂れていたナツとグレイが活気を取り戻したように話しだした。
「俺はもっと造形の精度を上げて、立派なデビルスレイヤーになる!」
「頑張ってください!」
「オレは今年こそエルザを倒す!」
「ほぅ?私はいつでも相手をしてやるぞ。」
「懲りないわね〜」
「そういうルーシーはどうなの?」
「え?あたし?あたしは…」
ん〜抱負と言ってもな〜
やりたい事はたくさんあるけど…目標だもんなぁ〜
強いて言うなら…
「家賃…かな?」
「「「「わははは!ははははは!」」」」
「ちょっと!笑わないでよね!」
「そうだな。家賃滞納はけしからんことだものな。」
そんな笑いで涙を浮かべながら言わないでよね!
「じゃルーシー!早速仕事行くぞ!」
「え〜お正月よ?三が日くらい休めせてよ〜」
「そんなんじゃ、去年となんも変わらないよ?」
痛いところついてくるな。この猫。
「わかったわ。行くわよ。」
「おっしゃ!じゃあ早速行くぞ!ハッピー!」
「あい!」
「相変わらず、仲良いわね。」
「あぁ。」
今年の抱負は、
たくさん仕事に行って、
もっと実力をつけて、
ナツやエルザと一緒に並んで戦えるくらい、実力のある精霊魔導士になること。
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