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日記
I'm not alone.〈華城綾女〉

1月1日(金)

「お◯ぽぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

『雪原の青だ!』
『捕らえろ!』
『絶対に見ないでください!』

私はこの世界が嫌いだ。

「さぁ!この世界に囚われた大人達よ!雪原の青からのお年玉よ!受け取りなさい!」

たくさんの不健全雑誌のブロマイドを空高くばら撒いた。さぁ!目を覚ますのよ!健全男子達!

『絶対に拾わないでください!』
『早く安全なところに逃げてください!』

公序良俗健全育成法が制定されて以来、この世界からエロと呼ばれるような不健全な物は全て、徹底的に排除された。
しかし、ほんの一部、その手が届き切れていない地域がある。そんな地域に残された不健全資源【秘宝】を世に放つのが私の役目。
と言っても、趣味の範囲だけれどもね。

『今日こそ覚悟しろ!雪原の青!』
「さぁ、あなた達に出来るのかしら?」
『なんだと…?』
「よく考えて見なさい!私が身につけているのはシーツ1枚よ。つまりこの下はスッッポンポン!良いのかしら?こんな所で、少女の裸を晒すことになっても。」
『なっ⁉︎』
「そのくらいの覚悟は持ちなさいよね!」

善導課が気を抜いた隙に逃げる。

『あ!!待て!』
「さよならティン♪ティン♪。また会う日まで!オーホホホ!オーホホホホホホ!」
『まてー!』



---------------

「はぁーーーーーーーーーー…華城先輩また騒ぎ起こしたんですか?」

生徒会の後輩であり、SOXのメンバーでもあるオナ禁四十日目の全身性器【センチメンタル・ボマー】こと奥間狸吉がウンザリしたように言ってきた。

「そうよ。だって年末年始なんて不健全知識を広めるのに絶好じゃない。」
「そうかもしれませんけど…新年そうそう騒ぎ起こさないでくださいよ。」
「うるさいわね。」

今、SOXのメンバーはいつものカフェで緊急会議を行っていた。議題は-新年そうそうどうパコパコさせるか-だ。

「て言うか、三ヶ日くらいは休みましょうよ。」
「何言ってるの!この時期を逃すと春休みシーズンまでチャンスが来ないのよ?」
「綾女さんの言う通りっす!全く、お兄ちゃんは腰が抜けてるっすね〜。」
「うるさい!腰抜けじゃない!」
「『俺のバナナまで嫌いにならないで』の続編が完成したぞ。」
「お前は黙ってろ!」
「本当は狸吉も私と一緒にヤりたいんでしょ?」
「ヤりたいたかねえわ!て言うか表記をカタカナにするな!」
「まったく〜相変わらず、上のお口は素直じゃないんだから。」
「口は1つしかねぇ!」

「まぁ、とりあえずは今出ている案で進めていくから。」
「ん?もう話は終わりかの?」
「えぇ…そうだけど。あなた達も正月くらいは実家に帰るんでしょ?」
「まぁそうですけど。ちょっと用がありまして…マスター!お願いします。」

ん?何かこの子達が企んでいるわ…

すると急に電気が暗くなった。

「何⁉︎」
「安心してくださいっす。すぐつきますっす。」
鼓修理の言った通り、電気はすぐ着いた。

「何なのよ。もう…って、これ…。」

お雑煮が置いてあった。
もう何年も食べていない。
湯気が上がっていて、いかにも美味しそうだ。

「華城先輩は正月も1人なんですよね?僕らは家族に会えますけど、1人で新年をお祝いするなんて、寂しいと思って。」
「狸吉…」
「このお雑煮は鼓修理が作ったっすよ!」
「餅はワシと奥間でついた。」

「あんた達…」

家族と離れてもうどれくらいになるんだろうか。1人で暮らしを始めたばかりの時は色々おっp((コホンっ
色々いっぱいいっぱいで、行事とかイベントとかそういう考えに至らなくて。
それから、一度もイベントを謳歌したことはなかったわ…。

「おせちはさすがに用意出来ませんでしたけど、お雑煮でお正月気分を味わえたらなって思って…。」

「たまには、息抜きも必要じゃ。」
「今日は正月を楽しみましょうっす!」

「えぇ…。ありがとう。」

みんなが微笑みを向けてくれた。

「じゃあいただこうかしら。」
一口食べる。
「‼︎何これ⁉︎美味しいじゃない!凄いわ。とっても美味しい。」
「良かったっす!」

こういうの少し憧れていた。
私には家族のような家族っていないから…。

「華城先輩。」
「何?狸吉。」
「楽しいですか?」

少しビックリした。
そして感謝の気持ちをたっぷり込めて満面の笑みで言った。


「えぇ。とっても。ありがとう、狸吉。」

「はい!」





お正月くらい…
元日くらい、おやすみしても良いわよね…



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すみませんでした!1月1日終わってしまってしまいました!同じことが無いように気をつけます。

[関連ジャンル] 二次元  [作成日] 2016-01-01 16:41:53

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