9月27日。
リヴァイ夢『Calmi Cuori Apassionatti』のピックアップをありがとうございました。
これまでもピックアップされるたびに感激していました。
「ありがとうございます」とパソコンの画面に向かって、何度も頭を下げていました。
でも、今回のピックアップは私にとって、特別に大きな意味がありました。
私の両親は日本人ですが、私が生まれてすぐに海外へ渡ったため、育ったのは英語圏の国でした。
しかし、環境に恵まれ、日本語を使うことに不自由はしていませんでした。
でもある日、大人になるにつれて自分の日本語が“弱く”なっていることに気がつきました。
私は日本人。
なのに日本語が話せなくなるのは嫌だ。
そんな気持ちから、それまでの生活を全て捨てて、日本に引っ越しました。
何より、自分のルーツである日本での生活に憧れを持っていた。
私は夢小説を書くとき、夢主には自己投影をしないで描く。
そう思っていたけれど、実は違っていたのかもしれない。
『Calmi Cuori Apassionatti』の夢主のデフォルト名を決める時。
その話の“核”となるシーンを描く時。
夢主とリヴァイが再会する場所。
夢主のルーツ。
知らず知らずのうちに、“日本”をイメージしていました。
その象徴である“桜”を描いていました。
サクラは桜の花が咲き誇る国に来た理由をこう語っています。
「大切な何かがあるような気がして、この場所に来ました」
それは、まさに4年前に私が日本に行くことを決めた時の気持ち、そのもの。
そして、昨日。
9月27日。
私はその夢に一つの区切りをつけました。
もうじゅうぶん。
自分の育った国に帰ろう。
日本での最後の日の夕方。
ふとドリノベをのぞいたら、私の作品がピックアップされていました。
お台場の夜景を見ようとしていた時です。
涙が出ました。
もちろん、ピックアップボタンを押してくださった方は何も知らない。
でも、門出を祝って頂けているような気がしました。
それから数時間後。
飛行機の中で何度もこれまでの事を思い返しました。
『Calmi Cuori Apassionatti』はきっと、私の日本に対する憧れの気持ちからできた話なのかもしれない。
サクラという人間は、その憧れを形にしたキャラクターなのかもしれない。
「その花が咲く木の前に立つと、空も、風も、大地も、すべてその色に染まるんです」
私が最も大事にしているサクラの台詞。
それはまさに4年前、吉祥寺で満開の桜を見た時の私の感想でした。
その話が出発の日にピックアップされた事は、私にとってとても大きかった。
ありがとう。
今はただ、この言葉しか言えません。
「一目千本」
ドリノベには幾千もの素晴らしい夢物語があります。
その中で私の作品を読んでくださり、選んでくださり、本当にありがとう。
その感謝を胸に、これからも頑張ります。
これからは、今まで以上に時間と余裕ができるので、これまでのピックアップ御礼のショートストーリーを順に書いていきたいと思います。
最後に、もう一度。
本当にありがとうございました。
ツイッターで繋がってくださり、温かい言葉をかけてくださる大切な方々に特にお礼を言いたい。
そして、これからもよろしくね♡
Nina
日記へのコメント
http://dream-novel.jp