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日記
ガイSS「嬉しい悲鳴」

麗らかな日差しが差し込む上忍待機所にて。

「……」

ぼんやりと里の景色を眺めていたオレに、カカシが話しかけてきた。

「どーしたのよ、ガイ?」

読んでいた本をパタリと閉じ、露わになっている片目で訝しげにオレを見る。

「最近静かだし、ライバル対決もないし…どこか具合でも悪いのか?」
「いや、そうではないのだが…」

オレの妻は栄養士の資格も取り、食生活から健康管理を徹底してくれている。おかげで体調は独身時代より余程良い。しかし…

「若い嫁さんを貰うと大変だな…」

しみじみ言うオレの、遠回しな本心に気付いたカカシは、マスクの上からポリポリと頬を掻いた。

「…バイアグラ飲めば?」
「なるだけそういう物に頼りたくは無いんだが…」
「綱手様に調合してもらうとか」
「仮にお前がオレの立場だったとして、頼めるか?」
「ん、無理だね」
「だろう」

ふぅと、疲れた吐息を零す。

「……何にしたって、幸せな悩みだよ」
「……そうだな」

静かな待機所に、オッサン2人の切ない溜め息が溶けて消えるのだった。


+おわり+


[関連ジャンル] 二次元  [作成日] 2014-12-15 09:37:54

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