こんにちは。
「月が綺麗ですね(黒子のバスケ:火神夢)」を執筆した夢幻です。
今回の作品は個人的に不完全燃焼な部分がありましたので、それを自主的に反省したいと思います。次の執筆時に品質向上させるためにも、良い部分・悪い部分を含め、客観的な批評を行うのが目的です。私自身に対するメモのような物ですので、興味のない方はスルーしてください。また、私が書き上げた「月が綺麗ですね」のネタバレ、裏話も出てきます。作品のイメージが壊れるのが嫌な方もスルーしてください。
*この日記は合同企画自体を批判する物ではありません。あくまで自分自身の作品に対する自己評価です。
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今回、私が書いた作品に納得がいかなかった大きな要因は、単純に時間が足りなかったからだと思います。脳内でアイデアと構成は出来ていましたが、それを文字として表す余裕がなかったのがダメでした。執筆している方なら経験があると思いますが、脳裏に描くシーンを実際に文字にしてみると、色々と物語が変わってしまう部分があると思います。それが終始ずっと起こっている状態です。
最初、私が最も書きたかったのは料理の過程と最後の会話文でした。
牛肉から滲み出る油の量が半端ない事。アメリカのBBQグリルに比べて、フライパンでの油料理は難しく、常に脂取りの作業に追われる事。そして夢主にとって長箸は使いにくい道具である事。他にも経験を活かした事細かな描写を含めたかったのですが、叶いませんでした。
まず料理のシーンを書き始めた所で、夢主の存在が弱い事に気がついたからです。私の中では夢主の設定ははっきりしていますが、日本語が話せない二重国籍者と言う設定が設定なだけに、読者にも受け入れられるような過去話が必要になりました。最後の会話文を成立させるためにも、夢主の生き様を説明する流れが欲しかったのです。
でも予想以上に回想が長くなったので、いっその事そちらを本編にしようと決断しました。そのため、料理の描写には大幅な省略を行いました。
その判断のおかげで、ストーリーの流れは上手く確保できた気がします。ただ、やはり書きたかったのも事実なので、投稿後は少しばかり心残りがありました。今はそんなマイナスな事を考えていませんが、次回はそんな気持ちにならないよう、作業の進め方に気をつけたいです。
もう一つ納得できなかったのは、最後の火神との絡みでした。本当は二人の関係をもっと分かりやすく表現したかったのですが、料理シーンと同じく、文字数がかなり多くなると見積もりましたので省略です。でも、こちらの場合は「分かる人には分かる」感じの甘さになったので、満足する結果になりました。明確な「落ち」が無いのは非常に残念ですが、締め切りに間に合わせた割にはそれなりの出来だと思いますので、これ以上の文句は言いません。
全てを天秤にかけた結果、優先するものが明確になったのも事実なので、執筆者として良い経験だったとも思います。本音を言えば「全てを書きたかった」に尽きますが、省略する決断力も小説を書く者として身に付けておくべきだと感じますので、今回で経験値を上げられたのは非常に幸運でした。
次に私が参加する、山口さん主催【バレンタイン企画2015】には今回の体験を教訓に頑張りたいと思います。他にも凄腕の作者様が参加しますので、読者の方々は楽しみにしてください!
ここまでお付き合いくださった皆さん、ありがとうございました。
日記へのコメント
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