*番外編3より続き*
腹が減っては戦はできず!
との青峰らの強い要望により、お菓子より先に夕食を食べることになった。
私は仕上げの盛りつけを行い、桃井と黒子、黄瀬は配膳していた。
黒子「エレナさん、これも運んで大丈夫ですか?」
「うんっ!お願いしますっあ、こっちも運んでほしいな。」
私が別の盛りつけ終わった皿を指差すと、すかさず黄瀬がやって来て、皿を手に取りエレナに笑顔を向けた。
黄瀬「任せてッスよ!…………はぁ~///やっぱ何度見てもメッチャ可愛いッスわ………///エレナ~♡♡♡ちゅーさせてほしいッス///!!____っどぅわあ!?って!黒子っち!?」
今にも襲いかかろうとしている黄瀬に黒子の膝カックンが見事に決まり、黄瀬は体制を崩してしまった。
一瞬、溢れそうになった皿は黄瀬の身体能力の高さでどうにか落下を免れた。
黄瀬「危うく溢すとこだったじゃないッスか~~~!!もう!」
黒子「……すみません。あまりに黄瀬くんがウザかったもので………」
黄瀬「ちょっ!黒子っち、サラッとひどいッス!わーんっエレナぁ~~」
そう言い後ろから抱きついてきた黄瀬の頭をポンポンと撫でながら、エレナはそっと黄瀬の耳元に唇を寄せた。
「ちゃんとお手伝い出来たら、ご褒美あげるから……頑張って?……涼太?」
エレナの言葉に文字通りシャキッと姿勢を正し俄然ヤル気を出した黄瀬はどんどんと準備を進めた。
その姿をエレナはクスクスと笑いながら見ていた。
桃井「ほんっとに、きーちゃんって分かりやすいよねぇ~いつもエレナLOVEって顔に書いてあるもんね♡……あ、テツくんが飲み物持ってってくれたし、これで全部かな?」
キッチンを見渡すと、運ぶべき皿やら何やらはすべてなくなっていた。
「よしっじゃあ、ご飯にしますかっ!」
桃井「うんっ準備頑張ったし、お腹すいちゃったよ~!」
2人でリビングに戻ると、緑間たちが飲み物を配っているところだった。
緑間「桃井、エレナ、お前たちは何にするのだよ。」
桃井はキョロキョロと辺りを見回すと目的の彼を見つけ飛び付いた。
桃井「私は~~テツくんと同じのがいい♡キャッ♡」
黒子「桃井さん、痛いです……」
「私は、アイスティーで__!?」
答えようとする私の腕をぐいっと引っ張られ、体制を崩してしまう。
ふらついたままたどり着いた先は、黒いマントの中。
青峰「………やっと、捕まえた。」
口角をあげニヤリと笑う青峰にドキンと胸が跳ね上がったのを感じた。
「__大輝っ!?」
だが、次の瞬間にはエレナの体は青峰から解放され、赤い髪の男の元へと収まっていた。
「__征くんっ///!」
赤司「全く……油断も好きもないな。エレナ、俺のそばから離れちゃいけないよ?」
赤司の腕が腰の辺りに巻き付き、ぴったりと体をくっつけられてしまい、逃げ道を失ったエレナは顔を赤らめてしまう。
「……せっ、征くん、これじゃ、ご飯食べれないよっ///!」
赤司「クスっ……折角、エレナが俺のために作ってくれた料理だ。食べないのは勿体ないな。……残念だが、一先ず離れるとするよ。」
青峰「おめーのためだけじゃねぇけどな!!」
横取りされ機嫌の悪い青峰の言葉にピリッとする赤司は、冷たい視線を青峰に送っていた。
そんな状況を打破した救世主は紫原であった。
紫原「早く食べよーよー!じゃ、いただきまーす!!」
紫原の言葉に他のメンバーも賛同し、いただきます、と声をあげた。
立食スタイルでの食事は楽しく、皆もエレナの料理を喜んでくれた。
大量に作ったはずの料理たちも、育ち盛りの男の子らにとっては意図も簡単に平らげられてしまった。
青峰「はぁーっ!旨かったぁー!まじ、エレナの料理、最高だわ。」
「ありがとう…!喜んでくれたなら良かったよ~」
青峰の言葉に笑顔で返すと、後ろからガバッと何かに抱きつかれた。
紫原「エレナちーんっトリックオアトリート!」
「あっちょっと待ってー!……はい、どうぞ?」
エレナの前に出された紫原手のひらに、ラッピングされたお菓子をそっとのせた。
紫原「わーい!ありがとー。何これカボチャの形してるー?」
「ハロウィンだからカボチャパイだよ♪」
紫原「美味しそー。ほい、じゃ、エレナちんにもプレゼント~」
紫原が手渡したのは彼の代名詞とも言えるまいう棒。
エレナはクスクスと笑いながら紫原に感謝を伝えた。
その後も各自それぞれが互いにお菓子を交換しながら楽しい時間を過ごした。
___ハロウィン番外編final+オマケ に続く………
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