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日記
【蝶結び裏話④】伊達男の思うところ📗



 こんばんは、多々良です。

 ただ今「蝶結び」の方休載しておりますが、第19章開始前に裏話の方語ってこうと思います🍎


 今回は第18章後半の語り手、葛西文高についてです。


 卒業論文っぽいタイトルをつけるとすれば……題して「桐生和臣との関係に見る現代社会との共通性 そして諸問題について」といった感じですかね(´-`).。o

 なんというか……「妖通り」を境に小説の文学性(言い過ぎ←)よりも娯楽性を強めてきた次第ですが、裏話を書いてくと作者の頭の硬さが露呈する。それが自作って感じですね( ・∇・)

 以下、やや本編ネタバレ注意⚠



【彼の名前について】


 前回の日記で文高の名前について、「一番簡単で読みやすい名前にしたかった」と書きましたが、その理由が暗に示されたのが18章となります。

 なぜ名前を平易な漢字にしたか。それは「蝶結び」に登場する人物の中で、彼が圧倒的に家柄が低いからに他なりません(つまり1番庶民に近い)。

 桐生家は華族、伊織家(密花の実家)は田舎の金持ち等々、「蝶結び」に登場するキャラは由緒ある家の人間ばかりです。しかし文高は違う。作中語ったように''成り上がり''です。

 あくまで「蝶結び」の作中に限った話ですが、地位(家柄、経済力)と親の教養(学力)は比例の関係にあるというルールがあり、その下の名付けとなると…必然的に''最も単純な名前''になった訳です。

 と、らしいことを語りましたが、字面の単純さという観点だったら「太一」も割といい勝負ですね(名付けてから気付いた←)。

 …取り敢えず。この身分の違いが、後述する和臣との関係におけるある種''歪み''を生み出すことに繋がっていきます。


【埋まらない''溝''について】


 作中文高は、和臣との心理的距離を「埋まらない''溝''」と表現していますが、溝というのは当然ながら身分格差に起因しています。

 そしてこの友人関係の上での問題については、他の作中登場する話題と違って、今の世でも散見されるものだったりします。

 例えば美緒の件(婚約破棄)は背景に「結婚相手を親が決める」という今とは違う環境が関連しています。また琴子と千蔭の件(愛人関係)は、普通に生活してたらまず出くわさない状況だと思います。

 しかし。文高の件で「身分格差」を「経済格差」と言い換えたならば。現代でもよくある話に一変します。「富裕と貧乏」だとか、ニュースや新聞でもよく話題に上がりますしね。

 そういった意味で、文高は時代は違えど''身近な''人物であると作者的に感じています。

 ただ彼の場合、最後言ったように「支えとなる何か」があったため、やさぐれることはあれど和臣との友人関係を保つことができています。

 その「支え」となったものは一体何なのかは作中語られていくので、どうぞお楽しみに‪((((꜆ ˙-˙ )꜆🍵‬


【余談①:和臣の悪酔い】

 
 さて。今回はお堅い話題がメインだったので、最後は少し緩い裏話を二つ。

 「昔、悪酔いしたのを文高に見られた」と語っている通り、和臣が酔ったらどうなるかを(今のところ)唯一知っているのも彼となります。

 何が起こったかを端的に言うと……和臣は酔い潰れて文高の膝枕で寝た訳です←

 当時の状況が本編で語られることはありませんが、いつか外伝で別口に書けたら良いなあ。ギャグ回になる未来しか見えませんが( ˙꒳​˙ ).。oO

 
【余談②:文高の学生時代。和臣との出会い】


 前述の通り、(他と比べて)家柄的に低いのは文高ですが、実は一番どら息子だったのも文高だったりします(笑)

 和臣と出会う前、彼は親の金で遊び歩き、自由気ままに過ごしていました。学生であるにもかかわらず、女遊びも言うに及ばず。

 そんな折、文高は高等学校で和臣と同じクラスになりました。「どれ、由緒ある家の坊ちゃんをからかってやろう」と、彼は和臣に丸めた紙屑を投げつけて喧嘩を売ります。文高としては、得意の取っ組み合いで痛い目を見せてやる予定でした。

 ……が、残念ながら和臣は文高を全く相手にしませんでした。

 最初、期待はずれだとがっかりする文高。しかしそれは、やがて興味へと変わっていくのでした。

 そんなこんなで段々と打ち解けてゆき今に至る……というのが2人の関係性です。

 ちなみに、この文章を読んだ皆様お察しの通り……文高は伊達男以前に基本ベースは輩っぽい性格(不良?)だったりします。今は落ち着いたので、さしずめ「元ヤン」と言ったところでしょうか。この設定は初期からずっと変わってなかったりします( ・∇・)

 ……ギリ字数内で収まりました。彼についてはこんな感じです。今回はこの辺で╰(*´︶`*)♡

[関連ジャンル] 完全創作  [作成日] 2020-12-17 00:27:54

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