最初で最後のクリスマスイブは
大好きなあの街まで車を走らせてくれたね
日頃着ないような服でオシャレをして
可愛いよって思ってもらいたい
あわよくば言ってもらいたいなんて期待してたな
フラフラどっか行きそうだからと
絡めた薬指と小指は
つかず離れずの私たちを現しているようで
とても嬉しくて切なかった
映画の中だけだと思っていたよ
ベンチに腰を掛けて1つのマフラーを分け合うなんて
周りに私たちを知る人が居ないこと
それだけでこんなに浮き足立ってはしゃいで
本当に幸せを感じてた
今日だけがずっと続けばいい
いつもの距離感に戻りたくない
もうとっくに家の前に着いているのに
車を降りなきゃいけないのに
寝たフリをしてる私と
それを見越して煙草を吸う貴方
どっちもズルいよね
一度きりのデートなのに
貴方の手の温かさを覚えてしまったよ
離したくない
どうしてもどうしても
今日がほんとうに
終わらないでほしかった
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