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日記
残るのは幸せと胸の痛み

最初で最後のクリスマスイブは

大好きなあの街まで車を走らせてくれたね

日頃着ないような服でオシャレをして

可愛いよって思ってもらいたい

あわよくば言ってもらいたいなんて期待してたな


フラフラどっか行きそうだからと

絡めた薬指と小指は

つかず離れずの私たちを現しているようで

とても嬉しくて切なかった

映画の中だけだと思っていたよ

ベンチに腰を掛けて1つのマフラーを分け合うなんて

周りに私たちを知る人が居ないこと

それだけでこんなに浮き足立ってはしゃいで

本当に幸せを感じてた



今日だけがずっと続けばいい

いつもの距離感に戻りたくない

もうとっくに家の前に着いているのに

車を降りなきゃいけないのに

寝たフリをしてる私と

それを見越して煙草を吸う貴方

どっちもズルいよね



一度きりのデートなのに

貴方の手の温かさを覚えてしまったよ

離したくない

どうしてもどうしても

今日がほんとうに

終わらないでほしかった



[関連ジャンル] 完全創作  [作成日] 2020-04-21 23:37:04

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