『……また、だ』
最近、夜になるといつも自分が空っぽになるような寂しさが溢れてくる。
隣には誰もいない。居てくれない。
泣いている姿なんて見せたくない。
でもこの気持ちには気づいて欲しい。
そんな葛藤の最中にやって来るのは、決まって彼だ。
「…んだよ、また泣いてたのか?お前」
体育座りをしている私の隣にドカッと腰を下ろす彼は、月明かりに照らされてややタレ目のその瞳に宿す灯が鋭く、でも暖かく光って見える。
『……どこで泣いてても私の勝手でしょ』
体育座りを続行しつつ伏せていた顔だけは少しだけ上げて、横目で彼を睨む。きっと彼は怖くないんだろうけど、条件反射だ。そこは許して欲しい所。
気づいてくれて素直に嬉しい気持ちと、見られて恥ずかしい気持ちが複雑に絡まって解けない。
照れ隠しにトゲのある言い方しか出来ない自分にまた少し泣きたくなる。
「たまには泣いとけよ、黙っといてやるから」
彼にはそれさえもがお見通しみたい。でも……
『……でもさ、こんな時に限って服着てないっていう貴方も貴方だよね…全裸になる前だから良かったものの……』
「うぉっ!?やべ…危なかった……」
そう、彼は無意識に服を脱ぐという修行の内に身に付いてしまった変な癖がある。
アタフタと上着を探しに立ち上がって去っていく彼の後ろ姿が可笑しくて、さっきまで泣きそうだったのが嘘のように小さな笑いが零れた。
『ふふっ。全くグレイってば、ありがとうって言う前に行っちゃうんだから。言えないけど…』
「なんか言ったか〜?」
遠くから聞こえた彼の声。地獄耳か。
『別になにも言ってないよー!』
これが空元気ではなくなったのは、きっと彼にも分かっちゃうんだろうなぁ…
━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
━━━━━━
━━━
寂しい時に、隣に誰かいて欲しいという事
〈あとがき〉
雑すぎて作品として出せなかったので日記に…
文字数が無いけど描写が無いッ!!!!
伝わっていれば良いのですがね〜このフィーリング。
ではでは。
日記へのコメント
http://dream-novel.jp