お題:
『#あ行でお前の純粋さを教えてやれ』
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『愛してる』
言うたびに
嬉しそうに
笑みを浮かべる
お前の顔を見ていると…
「…噛みつきたくなるんだよな」
「キモいですから、政宗さん…」
「首筋にだぞ、やってやろうか?」
「結構ですからっ」
「子どもか、お前ら…」
さすがにその一言に、二人は黙る。
静かになったことに満足して
すぐに目の前の公務に戻る秀吉の
背中を見つめ、
そっと近づく、影ひとつ…
「たまにはお前も、のってこい!」
「ちょ…まてっ!お前何やってんだ!?」
「つまらねぇ公務は適当に済ませろよ!」
「”適当”って言葉の使い方、間違ってません?」
「とりあえずっ!突っ込む前に助けろ、家康!」
なかなか離れようとしない政宗の
にやけた顔を押しのけながら
脱がされかけている羽織を押さえ、
寝技に持ち込まれる前に
逃れようと、もがく秀吉。
「はぁ…俺も、巻き込まれたくはないんで」
「卑怯だぞっ!俺を売りやがったな家康」
「二人の邪魔はしませんから」
「へぇ?わかってんじゃねぇか、家康」
「ほざけ、お前ら!いい加減に仕事しろ!!」
政宗の悪ふざけを真に受けて、信長の
右腕であるはずの姿は見事に崩れ…
胸元がちらちら見えるはだけた袷を押さえ
目を怒りの色に変え
もはや許すまじを手を伸ばした、その時―――
「やっほ~!甘味の時間だよ~!」
ゆるい声が廊下からかけられて
陽光のような笑顔が覗く。
「落雁だけど、秀吉さん食べ…って、なんで政宗絞められてるの!?」
「理由は聞くなよ?これが決まりだ!」
「ルールが見えない…っ」
「恋情のこじれってやつじゃないか?」
「ロクなこと言ってんじゃねぇ!!」
…忘れてた。お題の”純粋さ”はどこ行った!?
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先日、Twitterで琥珀さんに振っていただいて参加した初めての”あいうえお作文”♪
見事にお題、ドン無視です(;'∀')アイター
たま~にTwitterでこんなことやってますw
日記へのコメント
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