どうも、こんばんは!
本日はホワイトデー!バレンタインデーのお返しをする日ですね!
ただいま、私の作品『あなたに夢中』が、辛いシーンのお話で、たくさんの方から、レビューやメッセージにて応援のお言葉を頂き、とても嬉しいです。
もちろん、しおり、拍手、エモ、ファン登録してくださった方、読んでくださった方、ありがとうございます!
PVが日に日に少しでも増えるたび、一人でも多くの方に読んでもらってると思うと、執筆の際の励みになります!
皆さまからの愛をたくさん受け取ったので、お礼に『ホワイトデーSS』を日記にて執筆させていただきました。
では、こちらから
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3月13日、安土城の厨にて………
「だぁーーー!待て!三成!!それは砂糖じゃねーー!塩だっ!しかも混ぜるな!」
政宗の大声が響く。
「へ??塩……?…あわわ!政宗様すみません!もう入れてしまいました……」
「………はぁー……これは使えねーな……」
そして次にため息をこぼす。
「別に、腹に入れば同じだろう」
「なら光秀さんが責任持って、平らげてくださいね」
「貴様ら、無駄口叩く暇があるなら、さっさと作るぞ」
「信長様のおっしゃる通りだ!口動かす前に手を動かせ!」
そしてそして、なぜ織田軍武将が全員揃っているかというと……
一月前に、姉妹から貰った『バレンタインチョコ』のお返しを作るために、全員が集まったのだ。
ホワイトデーのお返しのことは、佐助から聞いた武将たち。
それならば、手作りのものを貰ったから、手作りでお返しをしようとなったのだが……なんせ、政宗以外は、料理ド素人。なかなか先に進まない。
「政宗、餅ってこんなもんか?」
「まだだ!もっとつけ!」
政宗の指示に従い、秀吉が餅をつく。時間がかかったが、なんとか餅が出来上がる。
そして全員で丸めていくのだが……
「熱いぃぃーー!!!信長様!危険です!火傷してしまいます!」
「これぐらいの熱さなど、気にせん」
「なんか手にくっつくんですけど……」
「わー!伸びますね~!!」
「もう、このままでいいだろう。」
「お前ら真面目にやれ!!」
政宗から注意をされ……
「……やっと完成したな…」
「疲れた……」
「これを明日お渡しするのですね!」
6種類のそれぞれ大きさも形も違うきな粉餅が、なんとか完成した。
そして翌日の3月14日、ホワイトデー当日。
姉妹を広間に呼ぶと、さっそく前日に作ったきな粉餅を姉妹の前に差し出す。
「あ!きな粉餅!」
「美味しそう~♡」
「『ばれんたいんちょこ』の礼だ。心して食え。」
「「ありがとうございます!」」
陽菜が一つのお皿を手に取ると……
「ふむ。それは俺が作ったものだな」
「信長様がですか!?」
そう聞いて、ジーっと信長が作ったきな粉餅を見る。
すると
陽菜はきな粉餅を半分に割って、片方を香菜に渡す。
「??まだあるのになぜ割る?」
「あ、信長様に渡したものは、お姉ちゃんと一緒に作ったものなので、お礼も半分こしようかな。と思って。」
そう言って、姉妹は半分こしたきな粉餅を同時に口に入れる。
「「美味ひ~~~♡」」
頬に手をあてて、嬉しそうに顔を綻ばせる。
それを見た信長の顔も満足気。
そして、政宗、光秀、三成が作ったものも、姉妹は半分こして食べ、残るは秀吉と家康が作った二皿。
「秀吉さんが作ったのってどっち?」
「家康のは?」
どっちが自分たちの恋人が作ったものかを二人は聞くと、秀吉も家康も自分が作ったものを指さす。
それを見た姉妹は、自分の恋人が作ったきな粉餅が乗ったお皿を取り
「「いただきます♡」」
と言って、半分こせずにパクリと頬張る。
「??なぜ秀吉様と家康様のは、半分に割らずに食べたのですか?」
三成だけでなく、武将全員が思った疑問。
姉妹は顔を少しだけ見あわせると、少し頬を桃色に染めて
「だって……秀吉さんと家康さんに渡したのは……///」
「一緒じゃなくて一人で作ったから、お返しも一人占めしたいじゃない?///」
自分たちの恋人の方を見ながら、恥ずかしそうに言う。
「「~~~っ…///」」
こう言われては、秀吉と家康も流石に顔を赤らめる。
恋仲二組は幸せオーラを醸し出していた。
「……あいつら幸せそうだな」
「あそこだけ春だな。」
「もう春も近づいておりますしね!」
「あやつらも、なかなかいい顔をするようになったな。面白い」
四人は恋仲二組の様子を温かく見守っていた。
~完~
お付き合いありがとうございますm(_ _)m
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