どうも、こんばんは✨
間もなくバレンタインデーが終わりますが、皆さまはどう過ごされました?
本日は愛する人に想いを伝える日!
ということで、私の作品を読んでくださる方に、感謝の気持ちをこめて、バレンタインSSを書きました!
受け取ってくださると嬉しいです♡
↓↓↓
2月13日昼、安土城の厨にて
「陽菜、これくらい?」
「うん!じゃあ、その混ぜたのを、この中に流し入れて……」
姉妹がチョコレートを作っていた。
何故、この時代にチョコレートが……とも思った姉妹だが、現代人仲間の佐助が、入手してくれたらしい。
そして姉妹は、そのチョコレートを愛しの恋人たちに贈るために、一生懸命作っている。
だが、一生懸命作っているのを誰にも……特に自分たちの恋人たちにはバレたくないため、昼食を終え、後片付けも終えた時間帯で、厨に近づくものはあまりいないが、念のために、厨の入口には『私たち姉妹以外、立入禁止!!』の貼り紙をしている。
そして少しして、それぞれのチョコが完成した。
「じゃあ、箱に詰めて、ラッピングして~♪」
「ふんふ~ん♪……出来た!」
「明日、ドキドキするね!」
「ね!喜んでくれるかな!?」
明日のことを、きゃっきゃっ♪と楽しそうに話ながら、姉妹は後片付けをした。
そして、2月14日、バレンタインデー当日。
姉妹は、それぞれの恋人たちの御殿に向かった。
※姉ver
秀吉の御殿に着いた香菜。すぐに女中が秀吉の部屋へと案内をした。
「秀吉さん!はい♪」
「ん?香菜、これは?」
部屋に入るなり、すぐさま秀吉にチョコを渡した香菜
「それチョコレートっていって、今日は、私たちの時代では、女の人から男の人に、愛を告白する日なの……だから、その……秀吉さんに……///」
恥ずかしそうに、頬を赤らめてバレンタインのことを話す香菜。その香菜の愛らしい姿に、秀吉の頬も緩む
「ありがとう。開けてみてもいいか?」
「うん!」
香菜の返事を聞いて、包みを開けていく秀吉。
箱の蓋を開けると、大きなハート型のチョコレート
「いっぱい『好き』を込めて作りました…///」
「……ありがとう」
お礼を言って、ひと口チョコをかじると、口の中に広がる苦味と甘味
「美味しいよ。ありがとうな」
秀吉の言葉に、パァっと嬉しそうに笑みを溢す香菜。嬉しさのあまり、ギュッ!と秀吉に抱きつき
「秀吉さん、大好きだよ…///」
秀吉の耳元で、想いを伝えた。
※妹ver
家康の御殿に着いて、女中さんに部屋に居ると言われて、小走りで家康の部屋へと向かう
「家康、入ってもいいかな……?」
「陽菜?どうぞ」
家康の返事を聞き、襖を開けて部屋の中に入る
「どうしたの?」
「あのね……はい!バレンタインのチョコだよ!」
「ばれんた……?ちょこ…?」
聞きなれない言葉に首を傾げると、今日は愛を伝える日ということを家康に伝える陽菜
「…ありがとう……これ、俺に?」
「うん!家康のことを想って一生懸命作ったの!開けてみて!」
陽菜に言われたとおり、包みを開けて、箱の蓋をとると、中にはひと口サイズのハート型のチョコがたくさん。
「えへへ…///……いっぱい家康に『好き』を伝えたいから、いっぱい作っちゃった…///」
「陽菜……///」
陽菜のストレートな物言いに、家康の頬も赤みを帯び、恥ずかしさで陽菜から顔を逸らす。
すると、陽菜がチョコを一つ取って、家康の口に運び
「……私の気持ち……受け取ってくれる…?///」
頬を赤くして首を傾げ、さらには無意識の上目使いで、家康を見る。
「~~……///」
家康は目を見開いて、目線を泳がせながらも、口を開けて、チョコを食べた。
「…………甘い…」
「家康にはやっぱり甘すぎたかな?」
「でも、嫌な甘さじゃない。」
「ほんと?なら良かった。」
「うん。だって………」
「!?」
グイっと陽菜の身体を自分の方へ引き寄せると
「陽菜の『好き』って想いが、たくさん詰まってるからね……」
陽菜の耳元で囁いた。
チョコより甘くて、艶のある声で………
※オマケ
姉妹が、恋人たちの御殿に行く前に、武将たちにチョコを渡したのだが……
「南蛮の菓子か……ふむ。悪くない」
「甘味もあって苦味もある。不思議な味だ」
「腹に入れば同じだろ?」
「とても美味しいですね!それに、綺麗な四角に切られています!」
「うむ。どれも同じ大きさで、正確に切られている」
「真っ直ぐに切るの難しいんだが、流石だな」
どれも同じ大きさに切られていることに関心する四人。四人に贈られたチョコの形は、恋人たちとは違い、四角いチョコだった。
日記へのコメント
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