未艶です。
久しぶりの日記です。
昨日、母が亡くなりました。
甲状腺癌の末期。
父と、娘達に見守られ……眠るように息を引き取りました。
大人になって、初めてあんなに大きな声で泣きました。
そして、いくら泣いても涙は枯れないんだと。
初めて知りました。
人の死ぬ瞬間を見たのも、初めてでした。
年齢上、お葬式などは何度も経験していますが、看取ったのは初めてで。
あんなに人は簡単に事切れるのだと。
一回大きな息をはぁっと吐いた母。
そうしたら、見る間に唇が白くなっていき……
看護師さんを呼んだ時にはもう脈はなく。
―――朝の9時55分、母は帰らぬ人になりました。
闘病が始まって、五年。
母は癌の痛みによく耐えたと思います。
背骨に転移した癌は、男の人の手のひら大くらいまで大きくなってしまい、痛み止めと言う名の麻薬を打ちながら……
それでも、ずっと家に帰りたいと。
調子の良い時はリハビリを必死に頑張っていました。
とても努力家で、健気で、娘の心配ばっかりしている。
そんな可愛い母でした。
何故――……
母が死ななければならなかったのかと。
母は生きるべき人間で。
周りからもそれを望まれていて。
絶対、死んではならない人だったのに。
白髪を綺麗に染めたい。
近所でいいから買い物に行きたい。
そんな健康な人なら当たり前に叶う願い事も、
結局、叶わぬまま……
まだまだ女性の平均寿命まで、20歳以上もある。
母が死ぬには……
本当に、本当に、早すぎた。
なんでしょうね。
思い出がエンドレスで頭を駆け巡って、止まらないんですね。
何をしていても、
『これ、お母さん好きそう』とか
『お母さんならこうやる』とか。
そんなのばっかり思いつくんですね。
ハッキリ言いましょう。
まだ、私は乗り越える自信がない。
弱いんでしょうね、きっと。
母の好きな、笑った私になれないんです。
ふと気を抜くと、涙が溢れてしまう。
本当に涙腺枯れてほしいです。
だから、ごめんなさい。
今はまだ、小説が書けません。
何をしても気が紛れないから。
また戻ってくるまで、
皆さん未艶作品を忘れないで。
PVやしおり数、たくさん伸ばしてくれてありがとう。
ファン登録もありがとう。
ちゃんと帰ってくるから、待っていて下さい。
親愛なるドリノベの皆様。
皆さん、大好きです。
お母さん。
天国でおじいちゃんと会えましたか?
愛犬のメロディには会えました?
きっとおばあちゃんより先に逝った事を
怒られているでしょうね。
お母さんはせっかちだったけど、
こんな時までせっかくになる事は無かったんだよ。
本当にバカバカバカ。
お父さんは私達娘三人がしっかり支えて行くから。
お母さんはやっと痛みから解放されたのだから、
今度こそ、ゆっくり寝てください。
おやすみなさい。
そして、
さようなら、お母さん。
あなたの娘で、私は良かったよ。
2017.09.03
未艶拝
お母さんの娘、Y
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