未艶です、お久しぶりです。
しばらく執筆が出来ていなくて、本当に申し訳ありません。
今、母の病院に居ます。
未艶の母は、甲状腺癌の末期です。
今母は、緩和ケア病棟で過ごしています。
『緩和ケア』で調べれば解ると思いますが……
……つまり、もう助からないんですね。
今月頭に、この病棟に転院した時に、ある程度覚悟はしていました。
母はもう長くはない。
いつまで生きるか、解らない、と。
今日仕事が終わって、姉から電話があって……
『お母さんが危ない、後悔したくなければ、来た方がいい』
私はすぐに病院に向かいました。
母の病院までは電車で三時間掛かります。
向かっている間、生きた心地がせず、
『お母さん、私が行くまで早まらないで』
それだけを祈っていました。
夜に病室に着いた時、母の息は荒く……
意識は朦朧として、唇は白く、熱もあり。
話しかけて、なんとか『うん』と頷く程度で。
生きてはいました……半分だけ。
実は今朝、父から母は余命があと2、3ヵ月だと。
そう説明されたばかりの事でした。
話が違うと。
あと、2、3ヵ月は生きるんじゃなかったの、と。
でも、母の体調が急激に悪くなっていたのは知っていたので。
こんな事態が起きてもおかしくないのかもしれない。
でも、早すぎる。
こんな時、考えてしまうんですね。
ああしてれば、良かったとか。
もう少しなんとか出来たんじゃないかとか。
きっと何をしても後悔はするのでしょう。
でも……
非力な自分に、泣くしか出来ないんですね。
幸い、母はなんとか持ちこたえ、
その微かな灯火が消える事はありませんでした。
しかし―……
いつどうなるか解らないのは、変わりません。
だったら出来ない事を悔やむのではなく、
母の側で、たくさん笑おうと思いました。
笑うのは、辛い。
泣くほうが全然楽です。
でも―……
母に、泣いてる私を頭に残して去ってほしくないので。
せめて、残り少ない時間を笑顔で。
たくさん笑えたらいいと思います。
微かな灯火を繋いで
あと少しだけ、
あと少しだけ、
頑張って、お母さん。
僅かな時間を一緒に。
笑って……過ごそう、ね?
2017.08.20
未艶
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