進撃の巨人の中でも、一番と言って良いほど好きなキャラはハンジ・ゾエ!
ハンジは男? 女?
巷じゃ論争が起きてるようですが(笑)
わたくし、Ninaの見解はといいますと、ハンジはトランスジェンダーだと思ってます。(あ〜、石を投げないで!)
理由はないんですけどね(・・;)
というわけで、こんな話があったら滾るな…というのを妄想しましたので、ご興味ある方はどぉぞ☆
あ、リヴァイ夢『Calmi Cuori Appassionati』のワンシーンです。(ドリームではありません!)
「君が不潔な理由」
それはハンジと鼻をつきあわせて作戦を確認していた時だった。
無造作にまとめられた髪から漂う悪臭に、リヴァイは思いっきり顔をしかめる。
「ハンジ、てめぇ・・・臭ぇから近寄るんじゃねぇ」
「え? そう? まだそこまでじゃないと思うけどな」
キョトンとしているハンジを見て、潔癖すぎる性格のリヴァイは盛大な溜息を吐いた。
「おい、最後に風呂に入ったのはいつだ?」
「えーと、いつだったかな? 5日・・・いや、10日前だったか?」
「ふざけてんのか」
壁外を彷徨ってるわけじゃないんだぞ。
兵舎には上官用の浴場がちゃんとある。
一般兵士と違って、何時でも入浴できるのに何故入らねぇんだ。
「なんか気が引けるんだよ」
リヴァイの思考を読み取ったのか、ハンジが複雑な笑みを向けてきた。
「リヴァイも薄々気づいているかもしれないけど、私はその・・・」
「・・・・・・・・」
数秒間、迷ってから胸元に手を置く。
「私は、自分の性と心が一致してないからさ」
だから、男と一緒に風呂に入るのも、女と一緒に風呂に入るのも気が引ける。
「誰もいないうちに入るのって難しいんだよ〜。入っているうちに誰か来ても嫌だしさ」
「だからと言って、入らないという選択はしねぇだろ、普通」
「でも、リヴァイだってお風呂に入っている姿を見たことないよ?」
「俺は井戸のところで体を洗ってる。風呂場に行っても湯船には浸からん」
「なぜ?」
「みんなケツの穴にクソをくっつけたまま入るじゃねぇか。そんな湯に浸かれるか、きったねぇ」
ハンジは大きく笑った。
「リヴァイらしいね」
「・・・ふん」
リヴァイはじっとハンジを見つめた。
「・・・もし頭を100回洗って、ケツの穴だけでなく腸の中もきれいにするというなら、お前と風呂に入ってやらんわけでもない」
「どんな風の吹き回し?」
黒髪から覗く三白眼。
冷たい光を帯びるこの目が、ハンジは好きだった。
「といっても、どうせ俺と風呂に入るのも無理だろう。体の外身に問題があるからか、それとも中身に問題があるからか?」
心が男でも体が女なら、道徳的に
体が男でも心が女なら、精神的に
一緒に入るのは無理だ。
「リヴァイはどっちだと思う?」
「質問に質問で返すんじゃねぇよ」
リヴァイは忌々しそうにハンジを睨む。
そして、目を逸らしながら呟いた。
「まあ・・・どっちでも俺は気にしないが。てめぇはてめぇだ、ハンジ」
お節介で、無鉄砲で、変態科学者で、頭のキレる奴。
大事な、仲間だ。
それ以上でも、それ以下でもない。
「・・・ありがとう、リヴァイ」
「あ? なんで礼を言う」
「なんとなくだよ。そんなに私のことを理解してくれてたとはね」
「理解はしてねぇぞ。何日も風呂に入らんでも平気な顔をしてられる奴のことなんてな」
「あははは! まぁ、これからも仲良くやろう!」
「触るんじゃねぇ、不潔野郎」
決して恋人にはならない二人。
しかし、その絆は友人以上に固く結ばれていた。
おわり。
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